書いていなかった、2010年の4月から9月の読書日記です。
4月
23.運命の足音 (幻冬舎文庫)(五木寛之)
24.最強のデスクワーク術 (PHPビジネス新書)(オダギリ展子)
25.愛と心理療法(M.スコット・ペック)
26.ビジネスマンのための「数字力」養成講座 (ディスカヴァー携書)(小宮一慶)
5月
27.Pen 別冊 キリスト教とは何か
28.ペンブックス 神社とは何か? お寺とは何か? (pen BOOKS)
29.カモメになったペンギン(ジョン・P・コッター)
30.論語と算盤 (角川ソフィア文庫)(渋沢栄一)
31.すべては宇宙の采配(木村秋則)
6月
32.社員心得帖 (PHP文庫)(松下幸之助)
7月
33.チーム・バチスタの栄光(海堂尊)
8月
34.続・大空のサムライ―回想のエースたち (光人社NF文庫)(酒井三郎)
35.昭和史 1926-1945 (平凡社ライブラリー)(半藤一利)
36.文章表現400字からのレッスン (ちくま学芸文庫)(梅田卓夫)
9月
37.千円札は拾うな。(安田佳生)
38.老師と少年 (新潮文庫)(南直哉)
39.風の男 白洲次郎 (新潮文庫)(青柳恵介)
40.粗にして野だが卑ではない―石田礼助の生涯 (文春文庫)(城山三郎)
41.あの世に聞いた、この世の仕組み(雲黒斎)
読書日記としてブログに書くほどでもないのですが(汗)、本を読まない時期があったことも、自分の記録です。
この中から、一冊紹介します。
120ページの薄い文庫本ですが内容は深い、老師と少年の問答集です。
少年が老子に問います。
「ぼくは誰ですか」
「本当の自分が知りたいのです。今のぼくはぼくではない!人々の中で、人々の前で、求められるように振る舞い、そうあるべきように振る舞うぼくは、ぼくではない!それは仮の、嘘のぼくなんだ!!」
老子が答えます。
「人は思う。かわらぬ『私』を支える何か確かなものがあるはずだ、と。だが、それは、どのようにしても見つけられない。なぜなら、『私』という言葉は、確かな内容を持つ言葉ではなく、ただある位置、ある場所を指すにすぎない」
「『あなた』や『彼』ではないところ、『いま、ここ』だ。『私』はそこについた印なのだ」
「『本当』と名のつくものは、どれも決して見つからない。それは『今ここにあること』のいらだちに過ぎない。苦しみに過ぎない」
「『本当』を問うな、今ここにあるものが、どのようにあるのか、どのようにあるべきなのかを問え」
この中にある、「『私』は、『いま、ここ』についた印にすぎない」という内容が、衝撃的でした。
今もこの一文のことを、考え続けています。
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