【2021.2.7 追記】
ジュニア・アンカーシリーズの最新版が2020年12月に発売になりました!
全体的に旧版より薄く軽くなっていて、英和和英辞典の合本版の方が用紙が薄いことは変わっていません。
【以下 2020年6月の情報】
総項目数1~1.7万の中学生向け英和辞典はすべて、高校生以上を対象にする英和辞典に比べて、用紙が白く厚いものを使っています。
昨日ふと行きつけの書店の辞書コーナーに立ち寄り、何気なく『ジュニア・アンカー英和・和英辞典』の店頭見本を手にすると、ん…?、用紙がクリーム色ではありませんか!
ページをめくると紙が薄い!
あわてて隣の『ジュニア・アンカー英和辞典』を開くと、用紙の色味も手触りも全く違う!
さっそく店頭の全種類をチェックします。すると他にも用紙を変えているものがあるー。違いを確認した英和・和英辞典は、この3つです。
さすが学研、三省堂、小学館という辞書大手は芸が細かい!
私のイチ押しのマイスタディや、Challenge、ニューホライズン、ハウディは同じ用紙でした。
『ジュニア・アンカー』の現物での比較です。
左が英和・和英辞典で右が英和辞典です。英和辞典の部分は全く同じ口絵とページ数です。同じページにふせんを貼ります。
表紙を下にして辞書の天面から写真を撮りました。これだけ厚さが違います!
3社とも、英和と和英の合本版はページ数が多く本体が重くなるので、薄い用紙を使ってくれているのでしょう。
逆に合本版の用紙で英和辞典をつくると見た目に薄くなり、店頭での見栄えが悪くなってしまうのでしょうか。
辞書は厚い紙のほうが等級が下がり原価が安いが、販売部は店頭での見栄えや信頼感のために辞書の厚さを求めた、いうエピソードが、岩波書店で長年辞書づくりをされた増井元さんの『辞書の仕事 (岩波新書)』という本で紹介されていますので(p173)。
学研は『ニューヴィクトリーアンカー英和辞典』の第4版への改訂で、用紙を薄く軽く使いやすいものに変更して、ページ数を増やしても全体を薄くする英断をしてくれました。
同じことを中学生向けの英和辞典や和英辞典でも、していただけないものでしょうか。
学研、三省堂、小学館のいずれも、すでに合本版で用紙の採用実績があるので難しくはないはずです。
それだけで、微力ながら私はいちおしにします。他社と差別化になり、SNSの口コミでも広まると思うのですが…。
中学生は厚くて重い英和と和英の合本版より、薄く軽い英和辞典を使ってまずは辞書を引く習慣を身につけたほうがいいと思っていまいたが、合本版のほうが用紙が上質となると、なかなか悩ましいところです。
逆に英和・和英辞典の合本版がほしい方は、この3つが有力ですね。
以上、中学生向け英和・和英辞典の合本版の一部は、英和辞典と用紙を変えていた、という情報でした。
■最新の第7版はこちらです。
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