「ジーニアス英和辞典の収録項目を 学研の小学生から高校生中級向け英和辞典5種と比べてみる」の記事に続き、手持ちの主要な学習英和辞典の収録項目を比較してみました。
前回と同じく最もページ数が多い「S」で、冒頭の略語や接尾語を除き「$」から「safe」の見出しまでの一覧です。
結論からいうと、学研の辞書で確認した「10万項目と7万項目の差は主に固有名詞」と「7万項目と5万項目に大きな差は感じない」、「5万項目とこれ未満とは差がある」、「単語の発音のカタカナ表記は5万項目まで」という点は、他の出版社の辞書でも共通のようです。
比較した英和辞典の一覧
表の左から収録項目数順に、以下の通りです。
・10万項目レベル ※( )は略号
ジーニアス(GN)105,000項目、オーレックス(OL)105,000
・7万項目レベル
グランドセンチュリー(GC)76,000、スーパー・アンカー(SA)72,000、ライトハウス(LH)70,000、コアレックス(CL)70,000
・5万項目レベル
ベーシックジーニアス(BG)55,000、ニューヴィクトリーアンカー(NA)54,000、エースクラウン(AC)51,000、ビーコン(BC)48,000、アルファフェイバリット(AF)46,000
・これ未満
アクセスアンカー(AA)24,000、Challenge中学(CJ)16,700、初級クラウン(JC)15,300、ジュニア・アンカー(JA)13,900、プログレッシブ中学(PJ)13,000、マイスタディ(MS)10,000、新レインボー(NR)6,860
比較表
見出しがあるものに「1」、見出しにはなく用例にあるものは「例」を入れています。
所感
収録項目の差だけを見ると、次の傾向を感じます。
・10万項目レベルと7万項目レベルとの差は、主に人名や固有名詞、動植物名などの百科項目
・7万項目レベルと5万項目レベルに大きな差はない
・5万項目レベルとこれ未満とは差が目立つ
・1.7~1万項目の中学生用の間には差がない
英語の勉強をやり直し中の私にとって、基本的な単語の語彙や文型、文法、イントネーションの確認に使う英和辞典は、5万項目レベルが最適かなと感じてきています。
5万項目レベルまでは、見出し語にカナ発音もありますので。
国語辞典との共通点
ところで、国語辞典も現代語の主要な小型国語辞典は見出し語が7万前後で、10万前後になると百科語や古語が増えます。例として岩波国語辞典が67,000語、集英社国語辞典が95,000語です。大きさも収録項目数が近い英和辞典とほぼ同じ。
偶然の一致なのか、そもそも紙の辞書の大きさの制約によるものなのか、興味深いところです。
以上、上級から小学生向けまでの学習英和辞典を収録項目で比較した情報でした。
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