マイナポイントの申し込みについてのブログ記事を書いていて、
「申し込み」か「申込み」か「申込」か、正しいのはどれなの?
と気になりました。
総務省のパンフレットを見ると、「マイナポイントの予約・申込」「マイナポイントを申し込んで」「『マイナポイントの申込み』をタップ」と、バラバラです。

なぜ?校正ミス?そんなはずは…。
こんなときが、『現代国語例解辞典』の出番です。
見出し語のすぐ下にその語の標準的な表記があり、同じ【 】で括られています。
今回も『現代国語例解辞典』を引いてみます。
【もうし-こみ 申し込み】
申し込むこと。『お申し込みはお早めに』▼教科書・新聞・放送などでは「申し込み」だが、公用文では「申込み」と書かれる。複合語になると「申込書」のように、どの分野でも送り仮名をつけない。
※▼は補助注記マーク
なるほど!
標準表記は「申し込み」で、公用文では「申込み」、複合語では「申込」だと解説でわかります。
確かに総務省発行のパンフレットは、この説明の通りに使い分けられています。
ちなみに他の小型国語辞典を見ると、『明鏡国語辞典』だけに同様の説明がありました。
その他、複合語には送り仮名をつけないことだけがわかるのは、『三省堂国語辞典』『三省堂現代新国語辞典』『新選国語辞典』『例解新国語辞典』『旺文社標準国語辞典』です。
その他では、表記の違いはわかりませんでした。
一番の愛用は『角川必携国語辞典』としても、やはり『現代国語例解辞典』は座右から手放せない国語辞典だな、とあらためて感じる一件となりました。
以上、『現代国語例解辞典』は言葉の表記に詳しいという情報でした。
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