『旺文社国語辞典 第十一版』が2020年重版で改版があり、「令和」が入ったり天皇誕生日の日付が変わったりしたことに気づいてから、ふと、愛用してきた『角川必携国語辞典』も改訂はなくても改版はされている…?と思い立ち、さっそく確認してみました。
結果は、大きく改版されていてびっくりです。
平成7年(1995年)発行 初版 p1006
平成27年(2015年)発行 13版 p1006
なんと!
内閣の図が全く変わり、「内閣府」が入り、「ナイス」が削除されている!
大幅に改版されているじゃありませんか!!!
その他に気づいたところは、取り急ぎ以下です。
・p395
「経済大国」削除
「経済産業省」追加
・p511
「財務省」追加
(他項目のいくつか語釈を短くしスペース確保)
・p1250
「防衛庁」を「防衛省」にして語釈変更
・p1279
「ホンコン」語釈変更
・p1398
「ユーゴスラビア」語釈変更
・祝日の語釈変更
「海の日」「敬老の日」「成人の日」「体育の日」
百科項目がこれほど変わっていたとは…。
「新明解国語辞典の第四版 第四刷を購入 問題の動物園とマンションの語釈があるのは第四刷まで 」を書いたときに、なぜ角川も改版しているかも、と気づかなかったのか!
『角川必携国語辞典』が1995年の初版から改訂はないとしても、これほど地道に改版してくれていたとは、これまで散々不満を言ってきて申し訳ない気持ちでいっぱいです。
では最新版はいつの何版なのか、気になるところ。
角川学芸出版さんに問い合わせましたが、個別に案内はしていないとお答えいただけませんでした。
この「ツン」なところも、またいいじゃないですか。
まさにサンキュータツオさんの『学校では教えてくれない!国語辞典の遊び方』のイラスト通り!
気になるなら全部そろえてみやがれと!
お店をまわって地道に確認してみましょう。
以上、『角川必携国語辞典』が改訂はなくとも大きく改版されていた!という情報です。
いまだに続けている『角川必携国語辞典』の後継の辞書選びの旅に、大きく影響してきそうな発見でした。