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【2023年】学習英和辞典のおすすすめ7選 ▶

中学生向けの英和辞典はいつから使うのがいいのか

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中学生向けや小学生向けの英語の辞書をいろいろ見て情報を集める中で、仮に幼少期から英語を習っているとしても、中学生向け以上の英和辞典をいつから使うかは、こう思い至っています。

中学生向け以上のレベルの英和辞典が役立つのは、小学校の漢字の勉強が終わり、動詞の過去分詞を学ぶ英検3級・公立中学2年後半~3年の勉強から

早く使わせるのはむしろマイナス

この考えに至った本やサイトの情報を、以下にまとめます。

目次
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初学者に辞書は不要

千野栄一著『外国語上達法』(岩波新書)

初版1986年のロングセラーで、著者は東京外語大の言語学の教授(故人)です。

ご自身が複数の言語を学んだ経験と、著者よりも語学に堪能な先輩の先生方から聞き出した語学上達の秘訣を、この本にわかりやすく書いてくれています。

初学者へのアドバイスに次のことばがあります。

(4. 語彙 より)

ある外国語を習得したいという欲望が生まれてきたとき、まずその欲望がどうしてもそうしたいという衝動に変わるまで待つのが第一の作戦である。そして、その衝動により、まず何はともあれ、やみくもに千の単語を覚えることが必要である。

この千語を覚えるのに、辞書を引いて覚えるのはむだである。辞書を使うのはもっと後のことで、この段階ではすでに訳のついている単語を覚えればいい。

もしよい教科書なり自習書なら、そこに千語が含まれていなければならない。必要なことは単語を覚えることで、辞書を引くことではない。

(6. 学習書 より)

単語は訳をつけて、各課ごとにあげてあり、巻末に全体のグロッサリーがあることが望ましい。教師の中には、語学は辞書を徹底して引くことが肝要と主張する人がいるが、これは間違いである。やがて文芸作品を読むようになってからならこの主張を認めないわけではないが、初歩の段階では、単語はまず教科書なり学習書にあげてある訳を覚えるべきである。

外語大の教授ということで、「常に辞書を引け!」という内容かと思っていたら、全く逆で「最初の千語を覚えるのに辞書はむだ」とは驚きました。

Z会進学教室 葛西通信 2019年5月号

最初のうちは無理に(強制されて)使う必要はありません。英単語は量も多くないので繰り返し音読して覚えてしまうことが望ましいと思います。
というのは語彙がまだ少ないのと過去形・未来表現が未習のため例文を読むことが困難だからです。(中略)

過去形・未来表現を学習したら現在完了を習う頃までには本格的な学習英和を使い始めましょう。Z会の進度に合わせると中2の1学期からが一つのメドになります、中3からでもかまいません。

「現在完了を習う頃まで」は、過去分詞を習う頃までということでしょう。

また電子辞書について、「紙の辞書を使いこなせないうちに電子辞書を使うようになることは、学習していく上で致命的なハンディキャップになりかねません」とあります。

理由は「日本語の『意味だけを見て終わり』にする、つまり例文や発音記号、語法欄を読まない癖がついてしまう」「『必要な情報を捜し出す力』がつかず、長文読解問題が苦手になる」からです。

「紙の辞書を使って、辞書の仕組み(言い換え、語法欄や日英比較など)がわかってから(プラスになると判断したら)電子辞書を使うことにすればよい」とのこと。

息子の英語の辞書を選ぶ参考になりました。

シリウス英語個別塾

中学生の英和辞典(改訂版) – 林間教育通信(「東大式個別ゼミ」改め「シリウス英語個別塾」)

私にアドバイスを求められたならば、「急いで英和辞典を買う必要ありませんよ」と応えると思います。中学1年生のうちはほとんど英和辞典を使う機会はないからです。

こちらの意見も、「ある程度辞書が必要になるのは、中学校2・3年生以降」「中学2年生段階では、高校初級向け辞書からなにか適当なものを購入すると良い」です。

電子辞書については上のZ会進学教室と全く同意見で、「お子さんが辞書の収録語彙数に不満を覚えるようになったら、その時には是非とも電子辞書を購入してあげてください」とあります。

その上で、中学生に一押しは『アクセスアンカー英和辞典』です。

学習英和辞典(the access anchor) – 林間教育通信(「東大式個別ゼミ」改め「シリウス英語個別塾」)

本書の最大の特徴は、①収録語数が少ないこと(2.4万語に厳選)、②コンパクトで持ち運び安いことです。初学者にとって、こういう辞書はたいへん便利でひきやすいものなのです。まちがっても中学生は『ジーニアス英和辞典』のようなを購入してはいけません。難しすぎて使いこなせないからです。

漢字が読めるか問題

お母さん必見!「子どもの英語教育」

意外と難しい! 小学生にオススメの英語辞書 | お母さん必見!「子どもの英語教育」

こちらに、「小学1年生~4年生の子どもが辞書を選ぶときの5つの問題」として、「1 子ども向け英語辞書は収録語数が少なすぎる」「2 英語辞書の発音記号が読めない」「3 英語辞書の定義の漢字にルビが振られていない」「4 定義が難しすぎて理解できない」「5 子ども向け辞書は用例が少なすぎる」とあります。

その通りですね。

そして、「英和辞典の定義に使用されている漢字をほぼ読めるなら、中学生用の辞書『ジュニア・アンカー英和・和英辞典』(学研)がおすすめ」です。

一人で漢字が読めるか?は、子どもに英和辞典を選ぶ大きなポイントです。

家庭学習レシピ

小学校高学年にぴったりの英語の辞書 | 家庭学習レシピ

こちらでも漢字が読めるか問題が出てきます。

2016年当時、漢字問題をクリアするために、小学4年以上で習う漢字にルビが振られた『ジュニア・アンカー英和辞典 エッセンシャル版』を選んでいます。

個別指導ネクサス

中学生向け英和辞典の選び方

こちらでは英検を受ける予定の小学生に『マイスタディ英和辞典』をおすすめしています。

これも漢字(小学5年以上で習うもの)にルビが振られた辞書です。

LMN x SDGs 改造研究所

2017改訂◆英語の良い辞書、悪い辞書◆現状~目的・目標レベル別《書店・学生・会社員・英語教員も必見》:LMN x SDGs 改造研究所:SSブログ

こちらにある『ジュニア・アンカー英和辞典 エッセンシャル版』から『プログレッシブ英和中辞典』までのレベル別の解説が、とても参考になります。

小学6年生までの辞書のおすすめはこちらも、『ジュニア・アンカー エッセンシャル版』『マイスタディ』

ちなみに『ジーニアス英和辞典』クラスは、「英語上級者向けの辞書であるため、学習段階にある高校生や、ほとんどの日本人には適さない(使いこなせない)」として、高校生でも買ってはダメだと力説しています。

その他の情報

こちら以外に、どうかな?という情報として、小学校高学年から5万項目クラスの『エースクラウン英和辞典』や『ベーシックジーニアス英和辞典』をおすすめする塾がいくつかありました。

ある塾の先生は、漢字が読めなかったら漢和辞典を引くように書いていますが、そこまでは子どもに求め過ぎでは?

以上、小学生や中学生の最初の英和辞典選びの情報集でした。

辞書選びを楽しむ参考になれば幸いです。

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