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『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』感想:成分信仰の落とし穴

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世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事 津川友介

津川友介先生の『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』を読んだ感想です。

牧田善二先生の著書『医者が教える食事術』と『日本人の9割が誤解している糖質制限』を読んで糖質中毒について知り、健康によい食事をさらに学ぼうと読んだ本です。

目次
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炭水化物について

津川先生は「炭水化物」についてこう言います。

炭水化物には、「健康に良い炭水化物」と「健康に悪い炭水化物」がある (p103)

玄米のように、生成されていない「黄色い炭水化物」の多くは植物繊維や栄養成分を豊富に含み、肥満や動脈効果のリスクをむしろ下げると言われている (p104)

黄色い炭水化物の摂取により糖尿病のリスクが下がることも複数の研究結果によって明らかとなっている (p107)

「黄色い炭水化物」とは、玄米、蕎麦、全粒粉を使った茶色いパンなど、生成されていない炭水化物のことです。

蕎麦大好きなのでうれしいです!

ただし以下には注意です。

小麦粉の含有量が多くて蕎麦粉が少しだけしか含まれないものもあるので注意が必要 (中略) 十割そばや二八そばのように、できるだけ蕎麦粉の割合が高い蕎麦を選んで食べるのが好ましい (p109)

果物について

牧田善二先生が問題視している果物については、次のように書いています。

果物は糖尿病を予防するが、フルーツジュースは糖尿病のリスクを上げる (p75)

果物を食べれば血糖値を上げる果糖が含まれるものの、同時に血糖値の上昇を抑えてくれる食物繊維もとっていることになる。一方で、フルーツジュースは果糖のみを摂取していることになるので、血糖値が上がって糖尿病のリスクが上昇するのではないかと考えられている (p80)

「フルーツジュース」が健康に悪いことは同じですが、「果物」については見解が分かれます。

私は、牧田善二先生の『医者が教える食事術』にあるこの一文に説得力を感じます。

いまの果物は糖度が高くなるように改良されており、昔の自然な果物とは違っています (p118)

最近食べた、リンゴ、ブドウ、梨、桃、みかんの全てが、子どものころに食べた味より、明らかに、不自然に感じるほど甘いです。

牧田先生のいうように、甘い果物の食べすぎには注意が必要だと思います。

「成分信仰」の落とし穴

また津川先生のこの本から、「『成分信仰』の落とし穴」を学びました。

次の通りです。

  • 食べるものを考える時、肉や野菜といった「食品」と、リコピンや糖分といった「成分」の2つがある。
  • 最近では、食品が重要なのであって成分はあまり重要ではないとされるようになってきている。
  • 「成分」は多くの消費者の興味をひきつけるため、マーケティングに使われているということを忘れてはいけない。
  • 例えば、緑黄色野菜や果物に多く含まれるβカロチンについて、
  • 研究によってβカロチンを含んだ飲料は健康に良くなく、むしろ有害である可能性がわかってきた

テレビの情報や流行に、安易に飛びつかないよう注意が必要ですね。

以上、『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』の感想でした。

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