次のことを、健康に良いと思っていました。
実は危険だったようです。
- 小腹がすいたらウィダーinゼリー
- 汗をかいたらスポーツドリンクを飲む
- 野菜ジュースは体に良い
「糖質中毒」の恐れがあるからです。
「ウィダーinゼリー・エネルギー」1本に、角砂糖11.2個分もの糖分があるなんて!
牧田善二先生の『医者が教える食事術』からの学びです。
糖質中毒という深刻な症状
著者の牧田善二先生は、糖尿病専門医として38年間、のべ20万人以上の患者さんを診てきたそうです。
ズバリ言います。
ビジネスパーソンを悩ませる病気や不調の9割以上は血糖値の問題です。血糖値が高いこと、あるいは急激な上昇下降を繰り返すことが、私たちの体に想像以上のダメージを与えます。(p7)
どういうことか。次の通りです。
- 清涼飲料水など液体の糖質をとると、すぐに血糖値が上がり、ハイな気分になる。
↓ - 体は、血糖値を下げるために慌てて大量のインスリンを放出する。
↓ - 血糖値が大きく下がると、イライラしたり吐き気や眠気に襲われたりと、不快な症状が出る。
↓ - またあのハイな気分になりたいと、糖質が欲しくなる。
これが、「『糖質中毒』という脳がおかしくなってしまった非常に深刻な症状(p36)」です!
思い当たること
確かに、自分でも思い当たります。
少し前まで、22時頃まで会社にいて、0時前に家で夕食を食べる生活が普通でした。
そして毎日夕方18時くらいになると、無性に甘いものが食べたくなり、コンビニスイーツやドーナツ、菓子パンを食べていました。
まさに、「糖質中毒」だったと思います。
しかも、何ということでしょう!
実は清涼飲料水などのメーカーは、人の至福点について計算し尽くし、商品を設計しています。言ってみれば、糖質中毒患者を増やすことで利益を得ているのです。(p36)
そんな…。
スポーツドリンクも要注意
さらに、子どもについて次のように注意します。
スポーツドリンクに限らず、糖質の入った清涼飲料水をがぶ飲みして昏倒する悲劇が日本でも世界でも増えており、問題となっています。とくに子どもは、こうした飲料の中毒になりやすいのです。(p46)
これまで汗をかいてのどが渇いた子どもに、安易にスポーツドリンクを飲ませていました。
充分注意することとします。
甘いもの好きはどうしたらいい?
それでも、ケーキなど甘いものが大好きです。
どうしたらいいのでしょうか。
救いは、同じ牧田先生の本『日本人の9割が誤解している糖質制限』にありました。
一日の糖質摂取量の目安は、一日単位で区切らなくても大丈夫だ。(p103)
私自身、日頃から体重維持のために糖質には注意している。しかし、寿司屋に行ったら好きなだけ食べたい。(中略)
そこで、寿司屋に行った次の日は、より糖質を少なくするように心がけている。
このように、二~三日単位で大雑把に考えてもいい。(p103)
糖質制限に縛られつまらない日々を送るのではなく、彼のように、糖質制限を知的に楽しむようにしてほしい。(p104)
なるほど!
まとめ
『医者が教える食事術』と『日本人の9割が誤解している糖質制限』の二冊には、自分の食生活を見直したいことがたくさん出てきました。
特に覚えておきたいことをまとめておきます。
- 「血糖値」が健康管理の最大のカギ。現代人の多くが実は「糖質中毒」。
- 糖質が太る唯一の原因。カロリーと肥満は関係ない。
- 脂質は食べても太らない。脂質は食べ過ぎると便に出てしまい、案外、体内に残らない。
- 「どか食い」よりも「ちびちび食い」がいい。
- 果物は太る。日本の果物は糖度が高く改良されている。
- 果物が好きならば、朝食の最後に少しだけ、ゆっくり噛んで食べるのがベター
- たくさんの果物を使った糖質たっぷりのジュースを、起きたばかりの空腹状態でごくごく飲むのは最悪!
- 疲れた時に甘いものをとるのは逆効果。
- 体にいい食べ物…「オリーブオイル」「ナッツ」「チョコレート(カカオ含有量70%以上)」「大豆(豆腐、納豆)」「ナチュラルチーズ」「海藻」「きのこ」
- 食べる順番は「野菜」「タンパク質」「糖質」で血糖値の上昇が緩やか。
- 牛丼やラーメンといった丼物などの単品メニューは、一転して低血糖状態に陥る。
- 菓子パンは糖質の塊。悪性物質がてんこ盛り。
- 寝る前のスイーツをいますぐやめる。
- 人工甘味料は砂糖以上に危ない。
- 糖質制限は「万能の健康管理法」ではない。効果は「やせること」と「血糖値をコントロールできること」の二点。
- 「健康のために死んでもいい」になるな。糖尿病より怖いのはやせすぎ。
以上、「糖質中毒」に要注意!という情報でした。