息子と一緒にはじめたソフトテニスを、せっかくやるなら上手くなって一緒に楽しみたい!ところです。
大人がスポーツで上達するために重要なのは、まず頭で理解することだと考えています。
これは、趣味のスキーでバイブル書にしている、『エフ-スタイルスピリット・基礎編: もっとも大切な基礎となるスキー技術』(角皆優人)にある教えです。
この本には、若い子どもたちなら自然と正しい方向を選択する力が身体にあるが、大人は頭で理解することで正しいイメージが作られ、身体の動きが形作られる、とあります。
その通りだと感じます。
頭で理解する一番の方法は、本やDVDで学ぶことでしょう。
さっそく書店や図書館で集めました。

中から、これはよかった!という本を、いくつかあげていきたいと思います。
まず1冊目は、『最新版 ソフトテニス指導教本―DVD BOOK』(日本ソフトテニス連盟編)です。
なにはさておき、連盟の公式教本でしょう。
指導教本というタイトルですが、対象は指導者だけでなく、愛好家の技術向上に役立つものとしてつくられています。
大型本で全319ページのボリュームに、45分のDVD付き。
このうち、技術の解説は93ページ分だけです。
練習メニューもシングルスと共通で4ページ分のみ。
他は、ソフトテニスの歴史、指導、体力とメンタルのトレーニング、科学、医学、心理学などの解説となっています。
まずは技術を学ぼうとするとき、技術解説のページ数が少ないことで、逆に必要なポイントが絞られていてわかりやすいです。
技術は本書が基本で、応用として他の書籍を参考にするのがいいのでしょう。
迷ったらともかく本書に戻る、という感じです。
付属のDVDが技術解説との連動だけの内容で45分ありますので、イメージ映像で理解を深めることができます。
また、フォアハンドのグラウンドストロークのお手本の多くの写真が左打ちの選手のものなので、右打ちの私としては、自分のフォームを鏡で見るような感じでよく理解できます。
この本で勉強になるのは、むしろ技術以外の部分です。
ジュニアやU-14世代を対象とした指導で、オールラウンドなプレーを目指すこと、勝利よりもプロセスが大切であること、子どもが主役の練習環境を整えることなど、他のスポーツでも共通する内容だなぁと、とても参考になります。
また、メンタルトレーニング、生理学、心理学、解剖学の知見は、スポーツ以外に人生全般の勉強になります。
息子や他の子どもたちへの技術の指導については、これまでたくさんの子どもを見てきたベテランのコーチに一切お願いするつもりです。
例え私が上達しても、付け焼き刃では子どものためになりません。
本書は、大人の自分がこっそりうまくなったり、親としてできる子どものメンタルや身体の成長の部分のサポートに、特に活用していきたい一冊です。



