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スポーツ選手27人の親の関わり

スポーツ選手27人の親の関わりを 口出し・見守り・スパルタ・サポートで分類して考えたこと

天才は親が作る 天才を作る親たちのルール

【2020.9.24 全面的に加筆修正】
これまでスパルタか否かを軸にタイプを分けていたところを、親自身が子どもに積極的に関わり口を出していたかを軸にしました。
結果は、経験者であれば75%が口出しするタイプです。

理想の姿は、親が経験のあるスポーツを親自身が教え、家族の団らんとしてそのスボーツを楽しむことです。

親にそのスポーツの経験がなくても、子どもが小さく習いはじめのうちは一緒に楽しめるくらいにはなれたらよさそうです。

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私が関心があるのは、スポーツ好きの子どもに親がどう関わるか、です。

息子に何かのスポーツでプロになるほどの身体能力やセンスがあるとは、正直に言って思えません。
私自身にも、特別に何かを教えられる技術や知識はありません。
でも、できる限りサポートをしたい。

そこでいくつかの本から、一流スポーツ選手27人の親の子育ての事例を集め、そのスポーツを経験していたか、口出しするかしないか、口を出すならスパルタかサポートかで分類しました。
結果は以下の通りです。

 

・親が経験者 - 口出しする - スパルタ - 4人
・親が経験者 - 口出しする - サポート - 11人
・親が経験者 - 見守る - 5人
(親が経験者 - 計20人)
・親が未経験 - 口出しする - スパルタ - 1人
・親が未経験 - 口出しする - サポート - 0人
・親が未経験 - 見守る - 6人
(親が未経験 - 計7人)

 

このように、親が経験者だった事例が計20例(74%)で、うち親が自ら口を出して教えるタイプが計15例(経験者中75%、全体の56%)でした。
経験があるなら、積極的に親が子に関わるのがいいようです。

ただしどの親も、他の子も平等に教えたり、他の指導者に任せた際は口出しをしないなど、周りとの関係を大切にしています。
問題になりがちな、部外者の立場でチームに口を出すような親はいませんでした。

また親が未経験の事例も、7例(26%)ありました。
私としては大いに参考にしたいところです。

接し方としてスパルタとサポートのどちらかいいかは、答えを決められません。
子どもの一番身近にいる親が、自分なりに考えてやっていくしかないようです。

 

 

 

親が経験者 - 口を出す - スパルタ

 

1. 武双山(相撲)

父が国体選手で県の連盟の理事。スポーツ少年団の指導者。
小4で父に相撲をやりたいと願う。
息子のために庭に土俵とテッポウ用の柱をつくる。
毎日朝5時半からと夕方4時半から家で猛稽古。
朝食と昼の弁当を父がつくる。
大人二人分の夕食以上の朝食を食べないと学校に行かせない。
5歳上の姉から虐待と抗議される。
(吉井妙子『天才は親が作る』)

 

2. 里谷多英(スキー)

仕事を早く切り上げてくる父と毎日スキー。
冬も夏も父とトレーニング。
父がスキーの指導書を買いあさり、ビデオを捜し歩く。
土日は一日中父と過ごす。
父は「めちゃめちゃ怖かった」。
(吉井妙子『天才は親が作る』)

 

3. 永井花奈(ゴルフ)

父が若い頃ゴルファーを目指していた。
仕事の休日に気分転換でゴルフをする父の姿を見てゴルフを始める。
父が娘をプロゴルファーにしたいと熱心に研究し教える。
「褒めて育てるのがあたりまえのこの時代に、僕はいじめて育てた」
中学入学後、経営するラーメン店を妻に任せ娘専任に。
(吉井妙子『天才を作る親たちのルール 』)

 

4. 織田信成(フィギュアスケート)

母がインターハイの選手。その後コーチ。
幼稚園でスケートを始める。
小学校時代は毎日5時間練習。
母が悪魔か悪霊に取り憑かれていると思うほど厳しく指導(本人の弁)。
「もう辞めたい」と言っても「舐めるな!」と一喝。
(出典:織田信成『フィギュアほど泣けるスポーツはない!』)

 

親が経験者 - 口を出す - サポート

 

1. 松坂大輔(野球)

父は高校野球でピッチャー。
早番勤務の会社員だった父と毎日外で遊ぶ。
息子が小4で野球チームに入ると父も指導者になる。のち監督に。
教育方針は褒めて育てる。
教育の理想は文武両道。
進路は自分で決めさせる。
(吉井妙子『天才は親が作る』)

 

2. イチロー(野球)

父が高校まで野球を経験。
小2から毎日父と野球の練習。
父は小さな工場経営者で午後3時半以降は野球の相手に専念。
子供の主体性を尊重しやりたいものを優先。
イチローが入ったチームで父も監督をする。
中学の野球部の監督に父がバッティングフォームを変えないように直訴。
(吉井妙子『天才は親が作る』)

 

3. 丸山茂樹(ゴルフ)

父がアマチュアゴルファー。
父が囲碁などの幼児教育を研究。9歳からゴルフを教育。
小さな会社の経営者だった父が毎日仕事を早めに切り上げ息子とゴルフ。
ひたすら褒めて伸ばす。
画一的な教育から息子を守るために父が学校の教育にも口を出す。
(吉井妙子『天才は親が作る』)

 

4. 加藤陽一(バレーボール)

父は学生時代にバスケット。母は高校でバレーボール経験。
母が出産後ママさんバレー選手。
母の練習について行きバレーを覚える。
息子が中学でバレー部に入ると母がコーチとして参加。
子供と一緒に汗を流す。
試合の時は全員分の弁当を母が作ることも。
(吉井妙子『天才は親が作る』)

 

5. 井口資仁(野球)

父は学生自体にバレーボール、社会人になって趣味でとバレーと野球。
母は学生自体に陸上。社会人でソフトボール。
父は息子の少年野球のチームで監督。
土日は父のチームで練習。平日は母と自宅で練習。
楽しくやるのがまず基本。
あくまで子どもが中心で、子供のリクエストに親が応えるという形。
(吉井妙子『天才は親が作る』)

 

 

6. 大谷翔平(野球)

父は社会人野球、母はバトミントンで中学高校の神奈川県代表選手。
大谷が小2で野球を始めたときに父もそのチームのコーチに。
父はチームの子供たちに平等に接する。
その後中学まで所属チームのコーチ。
子供の人生の選択には口を挟まない。
(吉井妙子『天才を作る親たちのルール 』)

 

7. 石川佳純(卓球)

父母とも大学で卓球部。母は後に実業団や国体の選手。
小1で母に卓球を教えてとお願い。
母自身の練習と卓球教室を開くため卓球場のある家を建てる。
小1から小6まで母や父が練習相手。
中学からミキハウスのチーム入り。
高3で母にコーチを依頼し2人で世界を転戦。
(吉井妙子『天才を作る親たちのルール 』)

 

8. 井上尚弥(ボクシング)

父が社会人になり子どもができてからボクシングを始め、のめり込む。
小1で父にボクシングを教えてとお願い。
以降父との二人三脚。
父が自分の背中を見せて引っ張る。
閉鎖される予定のボクシングジムを父が引き受け、自分のジムを設立。
母が父に息子のトレーナーを続けさせている。
(吉井妙子『天才を作る親たちのルール 』)

 

9. 藤浪晋太郎(野球)

父は高校で野球、大学でバスケット。母は高校でバレーボールを経験。
スポーツ好きの子にしたいと子育て。
小1で野球を始めたいと言い、父はまだ早いと反対。
本人が譲らず小1でチームに入り、父もコーチになる。後に監督に。
進路は自分で決めさせる。
(吉井妙子『天才を作る親たちのルール 』)

 

10. 石川遼(ゴルフ)

父が大のゴルフ好き。
父の仕事が休みの週末に一緒にゴルフ。
サッカーとスイミングも並行。
11歳ごろから毎日ゴルフを親子で練習。
ゴルフは家族の団欒の時間。
気負いすぎすにサポート。
(杉山芙沙子『一流選手の親はどこが違うのか』)

 

11. 宮里藍(ゴルフ)

両親は8歳上の長男が生まれたときにゴルフを習い始めた。
親は家族の団欒として子どもとゴルフ。
学校生活中心の小学校時代。
ピアノ・書道・野球・バスケも並行。
(杉山芙沙子『一流選手の親はどこが違うのか』)

 

親が経験者 - 見守る

 

1. 木村沙織(バレーボール)

母が高校でバレー部。
娘の保育園の保育士に誘われ一緒にママさんバレー。
母についていき、母の仲間を相手にバレーを始める。
娘とバレーの話をしたことはほとんどない。
(吉井妙子『天才を作る親たちのルール 』)

 

2. 白井健三(体操)

父が高校の体育教師で体操部監督。
後に父母で体操教室主宰。
体操教室が忙しく自分の子をかまってやる暇がなかった。
小2で他の教室に行かせる。
任せた以上は一切口を挟まない。
(吉井妙子『天才を作る親たちのルール』)

 

3. 松岡修造(テニス)

父はテニスのデビスカップ日本代表選手。
父は息子にテニスをさせる気全くなし。
父の口癖は「テニスなんかやめろ」。息子の素質を見抜いてか。
練習や試合を観に来ることはほとんどなし。
月に1回程度、息子にお願いされて練習を見る。
試合に負けたとき、スコアを見て、メンタル面を厳しく怒る。
(松岡修造『修造本気塾』)

 

4. 錦織圭(テニス)

両親ともテニス好き。
個性的で発想力のあるテニスを自由にさせる。
ほとんど口出しせず見守る。
「かんばれ」とか「勝とうね」も言わない。
(松岡修造『修造本気塾』)

 

5. 杉山愛(テニス)

母は学生時代にバスケットボールとスキーの選手。テニスは趣味程度。
プロデビュー後に母がチームディレクター。後にコーチ兼任。
習い事は本人の意志を尊重。
「テニス漬け」の生活にはしない。
決して親の判断を押し付けることはしない。
ファンは応援するのみ。コーチはコーチに任せる。
(杉山芙沙子『一流選手の親はどこが違うのか』)

 

親が未経験 - 口を出す - スパルタ

 

1. 清水宏保(スケート)

父は足が悪くスポーツ経験無し。
父が独学でスケートを研究し教える。
毎日朝5時半から学校に行くまでと下校後2時間の練習。
本人いわく「巨人の星」のスケート版。
競技場で自分の息子を「清水」と呼ぶ。
試合で成績が残せないと、鉄拳が見舞い、ビンタが飛ぶ。
(吉井妙子『天才は親が作る』)

 

親が未経験 - 見守る

 

1. 川口能活(サッカー)

父は学生時代に水泳の選手。
サッカーの指導は学校の部活で受け、親は特にしていない。
トラックの運転手をしていた父が中学の遠征のバスの運転手を志願。
親が引っぱるより、後からついていく。
(吉井妙子『天才は親が作る』)

 

 

2. 宇佐美貴史(サッカー)

学生時代に父は柔道、母はバトミントンを経験。サッカー経験なし。
両親が買い物でJリーグのチケットを当て観戦してからガンバ大阪サポーター。
子どものために団地住まいから小学校のグラウンド近くの一軒家を購入。
住宅ローンのため生活を切り詰め、後に車も売る。
6歳上の長男が中2でサッカーを辞めたいと言い出したことをきっかけに、それまでの子どものサッカーへの叱咤激励を反省し、口出しを一切やめた。
(吉井妙子『天才を作る親たちのルール 』)

 

3. 萩野公介(水泳)

父母とも特にスポーツ経験なし。
父は転勤のあるサラリーマン。
様々な習い事から子どもが選んだ水泳を父母でサポート。
(吉井妙子『天才を作る親たちのルール 』)

 

4. 桐生祥秀(陸上)

会社員の父の趣味は空手。
仕事の休日に息子二人と朝から晩まで屋外遊び。
試合のたびに会場に行きビデオを撮る。
家ではあまり陸上のことは話さない。
(吉井妙子『天才を作る親たちのルール 』)

 

5. 宮原知子(フィギュアスケート)

父母ともに医師。
大学で父はラグビー、母は弓道を経験。
両親のアメリカ留学時代に4歳でスケートを始める。
帰国後に両親と祖父母が県外のリンクに送り迎え。
(吉井妙子『天才を作る親たちのルール 』)

 

6. 竹内智香(スノーボード)

父は乗馬の選手でオリンピックを目指していた。
子どもの幼少期は両親とも働きづめ。
生活にゆとりが出てから一緒にスキーやスノーボードを楽しむ。
(吉井妙子『天才を作る親たちのルール 』)

 

 

まとめ

 

以上の事例から、親としての関わりの正解を見出そうとしたのですが、形だけをまねても意味はないのかな、と感じています。

天才を作る親たちのルール』(吉井妙子)のあとがきでは、共通するルールに「褒め上手」「否定を使わない」をあげていますが…

松岡修造さんの父の口癖は「テニスなんかやめろ」です。
いまテレビで見るポジティブで前向きな姿やさわやかな笑顔から、褒められて育ってきたものばっかり思っていました。
松岡さんいわく、「心底、父が怖かった」とは。

織田信成さんも母から、「ダメだ!ダメだ!!」とずっと叱られていたそうです。

清水宏保さんの父に至っては、試合で成績が残せないと、鉄拳やビンタです。

時に褒め、時にビンタなんて、私にはできそうにありません。

 

そこで、私なりの関わり方を考え抜いていくしかない、と思い至っています。

これらの事例から自分や息子に取り入れられるものを学んで、うまくいかなければすぐ修正していくのみです。

 

そんな中でも共通すると感じるのは、子どもに積極的に関心を持ち、可能性を信じ、個性を伸ばすよう、親の時間の多くを子どもに費やしてサポートしていることです(例外は松岡修造さんのみ)。

当面は子どもの可能性を信じ、『天才を作る親たちのルール』のあとがきの共通するルールにある、親も一緒に汗を流す」「子育てを楽しむ」 を実践していくことにします。

 

以上、一流スポーツ選手27人の親は、口出しするのか見守るタイプだったのかの事例集でした。

 

参考図書のチェックはこちら!!

 

この2冊はジャーナリストが各家庭にインタビューしまとめたもの。
参考になる具体的な事例がたくさん出ています。

 

最後に出てくる、松岡修造さん自身の3人の子育ての話がおもしろいです。
長女はセンスがあるのに飽きやすい、息子はやってほしくなかったテニスを選んでしまった、次女は運動音痴タイプだがスポーツ好き、など思い通りにならない子育てを正直に語ってくれます。

 

元プロテニスプレーヤーの杉山愛さんのお母さんの本。
自身の経験と、錦織圭選手、石川遼選手、宮里藍選手の両親から話を聞いた内容を大学院でまとめた論文に基づいて、この本を書いています。

 

織田さんは中2で反抗期を迎え、母とは一切口をきかず、怪我もあり半年スケートから離れます。
その間にスケートが好きなことに気づき、それ以降は母は何も言わずサポートしてくれたそうです。

 

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