Z会は、東大・京大などの難関大学受験向けの通信教育に特に強い、というイメージを40代後半の私は持っています。
2022年現在、タブレットを中心に学習するタブレットコースと、テキストを中心に学習する従来型のテキストコースがあります。
パンフレットの内容は圧倒的にタブレットコースの分量が多く、現在はタブレットコース中心なことことがわかります。
記事の最後に、進研ゼミ・スマイルゼミとどちらがいいかも考えます。
Z会中学生コースの特徴
タブレットコース
タブレットコースの特徴をまとめます。
- 文章と映像による解説で勉強する(インプット)⇒ 問題を解く(アウトプット)⇒ 添削指導を受ける(フィードバック)のすべてを1台のタブレット上で実現
- 一人ひとりの到達度をAIが認識して、AIが最適な課題を提示する
- テキストコースにはある「進学クラス」と「特進クラス」のクラス分けがない(一人ひとりの到達度のあわせて個別のカリキュラムになるからだろう)
- 学習のレベルは従来のテキストで勉強するコースと同じで、知識だけでなく応用力までつく問題に取り組む(Z会ではこれを「良問」と呼んでいる)
- 全教科、中学3年分のカリキュラムを公開していて、予習復習や先取り学習が自由にできる
- 1教科から受講できる
- タブレットは専用を購入するか、iPad(2018年以降のモデル)を使用
- 専用タブレットはタッチペン付きで、iPadを使う場合はApple PencilかロジクールのCrayonが必要(英語のAsteriaのみ受講の場合は不要)
- 専用タブレットの価格は19,800円(12カ月未満で退会すると別途10,000円支払う・セット受講12カ月一括払いで実質0円など割引あり)
- タブレットには専用ケースがないので、別途用意する必要あり
- 英語受講者は、追加受講料無料で外国人講師とのオンラインスピーキング(月1回/25分)ができる
- 実技4教科(音楽、保健体育、美術、技術・家庭)は、初回セットに紙の教材のマスターブックがついている
- 紙の冊子の在宅模試(中1・中2は年3回、中3は年2回、1教科受講者でも5教科OK)がある
\ 資料請求 /
テキストコース
従来型のテキストコースの特徴をまとめます。
- 毎月届く紙の冊子で勉強する
- 「進学クラス」と「特進クラス」があり、料金は中1・中2が同じで中3は進学クラスの方が高い
- 映像授業はタブレットコースと同様に、インターネットを通じて見ることができる
- 実技4教科(音楽、保健体育、美術、技術・家庭)は、初回セットに紙の教材のマスターブックがついている
- 紙の冊子の在宅模試(中1・中2は年3回、中3は年2回、1教科受講者でも5教科OK)がある
テキストコースでも映像授業を見ることができます。
Z会中学生コースの料金
毎月の料金
5教科セット
5教科セットの中1から中3までの料金です。
コース | 中1 | 中2 | 中3 |
---|---|---|---|
タブレットコース | 9,900 | 10,900 | 13,800 |
テキストコース | 12,900 | 12,900 | 18,100(進学) 20,700(特進) |
テキストコースにのみ進学クラスと特進クラスがあり、中3で料金に差があります。
また、それぞれ6カ月一括払いで5%割引、12カ月一括払いで15%割引になります。
タブレットコースの受講にはiPadか専用タブレットが必要です。
専用タブレットの料金は19,800円で、5教科セットを12カ月一括で支払うと無料になります。
1科目あたり
Z会は1科目から受講できるのが特徴で、1科目あたりの料金は以下の通りです。
中1 | 中2 | 中3 | |
---|---|---|---|
タブレットコース | 2,380 | 2,580 | 3,160 |
テキストコース | 2,880 | 2,880 | 3,920(進学) 4,440(特進) |
こちらも6カ月一括払いで5%割引、12カ月一括払いで15%割引になります。
他社との比較
中学生向け通信教育の主要な他社と比べます。
教材 | 中1 | 中2 | 中3 |
---|---|---|---|
スタディサプリ | 2,178 | 2,178 | 2,178 |
デキタス | 4,400 | 4,400 | 4,400 |
ポピー | 4,800 | 5,000 | 5,100 |
進研ゼミ(オリジナル) | 6,980 | 7,190 | 7,980 |
進研ゼミ(ハイブリッド) | 7,670 | 7,800 | 7,980 |
スマイルゼミ(標準) | 8,580 | 9,680 | 10,780 |
Z会(タブレット) | 9,900 | 10,900 | 13,800 |
スタディサプリ(個別指導) | 10,780 | 10,780 | 10,780 |
すらら | 10,987 | 10,987 | 10,987 |
Z会(テキスト進学) | 12,900 | 12,900 | 18,100 |
Z会(テキスト特進) | 12,900 | 12,900 | 20,700 |
スマイルゼミ(特進) | 15,840 | 16,940 | 18,040 |
他社と比較すると、Z会のタブレットコースの方がテキストコースより2割以上安いのは、競合するスマイルゼミへの対策なことが伺えます。
Z会中学生コースのデメリット
デメリットに感じるのは次の点です。
- レベルについていけるか不安
- 専用タブレットに専用ケースがない
レベルの問題は、Z会は1教科から選択できるメリットを生かし、得意な教科から受講していくことで解決します。
タブレットのケースについては、子どもが気に入るデザインのものを別途買いましょう。
進研ゼミ・スマイルゼミとの違い
タブレットコース
Z会のタブレットコースのライバルは、進研ゼミのハイブリッドスタイルかスマイルゼミになるでしょう。
違いは次の通りです。
- 1教科から選択できる
- iPadでも学習できる
- 中堅校を目指すレベルの子は対象にしていない
- 1教科から選択できる
- 中学3年分のカリキュラムを公開していて、さかのぼりも先取りも自由
(スマイルゼミは標準クラスでは1年生から現学年まで、特進クラスは1年生から現学年の一つ上まで公開) - 講師の添削指導がある
- 紙冊子の模試を受けられる
- iPadでも学習できる
- 中堅校を目指すレベルの子は対象にしていない
どちらがいいかをまとめます。
- 教科を選びたいなら必然的にZ会
- 5教科セットならまずはレベル考え、中堅校をめざすなら進研ゼミかスマイルゼミ
- 上位校・難関校を目指すとしても、基礎から取り組んで実力を伸ばしていきたいなら進研ゼミかスマイルゼミ
- 5教科セットをコスパで選べば進研ゼミが魅力的
テキストコース
Z会のテキストコースのライバルは、進研ゼミのオリジナルスタイルです。
違いをまとめます。
- 1教科から選択できる
- 中堅校を目指すレベルの子は対象にしていない
こちらも、1教科から選びたいならZ会、5教科セットで基礎から実力をつけたいなら進研ゼミ、コスパで選べは進研ゼミ、というところです。
\ 資料請求 /
Z会中学生コースがおすすめな人
Z会中学生コースの特徴をまとめると、トップを目指す家庭向けで1教科から選択できる通信教育です。
おすすめな人は、難関校への合格を目指し1教科から選んで学びたい人です。
塾でやらない教科を学ぶためや、得意科目の実力をUPするためにZ会を選ぶイメージです。
以上、Z会中学生コースの特徴・料金とおすすめな人の情報でした。
\ 資料請求 /
資料請求で届く冊子の一覧
息子が中1のときの資料請求で届いた冊子を紹介します。
総合パンフレット
・タブレットコースの体験見本
トップを目指す中学生の勉強法
みるみるわかる中1学習
この中で特に、「トップを目指す中学生の勉強法」と「みるみるわかる中1学習」は、2021年度からはじまる中学生の新しい学習指導要領の要点がよくわかる内容で勉強になりました。
以上、Z会中学生コースの特徴・料金とおすすめな人の情報でした。
\ 資料請求 /