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小学生のスポーツ指導に「叱る」「怒る」「怒鳴る」は不要

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サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法 池上正

これまで息子がいろいろなスポーツを経験する中で、指導者や親が、子どもを叱ったり、怒ったり、怒鳴ったりするのを何回か見てきています。

勝たせたい、うまくさせたいという熱心さからでしたが、なんとなく違和感を感じました。

そこでいくつか、子どものスポーツ指導についての本を読んだり情報を集めてみました。

結論は、「叱る」「怒る」「怒鳴る」は不要です。

以下、不要とするクラブや指導者の情報のまとめです。

目次
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R&Bラグビークラブ

心理学の学者が研究を元に書いた『ジュニアスポーツコーチに知っておいてほしいこと』には、帝京大学ラグビー部が運営のサポートをしている「R&Bラグビークラブ」の「叱らない指導方針」が紹介されています。

何度も話し合いをし、勉強会をして、現在の指導方針に行き着いたそうです。

クラブの公式HP(指導方針 | R&Bラグビークラブ・スクール)にもこの指導方針が明記されています。

池上正さん(サッカー指導者)

サッカーの指導者の池上正さんも、『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』の中で、叱る、怒鳴るという指導を否定します。

池上さん自身が、若い頃に血気盛んで、いつも怒っていて、子どもを殴ることもあったそうです。

その経験の上で、殴るのをやめ、怒るのをやめ、叱るのをやめてきたと言います。

子どもが同じ失敗を繰り返す時は、自分の教え方を見直し、子どもが集中していないときは、やり方や原因を考えるそうです。

藤代圭一さん(サッカー指導者)

同じくサッカー指導者の藤代圭一さんは著書の『スポーツメンタルコーチに学ぶ! 子どものやる気を引き出す7つのしつもん』で、スペインの著名なサッカー指導者が良いプレーが出る度に練習を止めて、子どもたちを褒める指導をする場面を紹介しています。

彼らはミーティングでは子どもたちが今日できたことや良かったことを伝え、チームが理想としているプレーについて子どもたちと一緒に考え、伝え合うそうです。

「大人の側に直して欲しい、発奮材料にして欲しい意図があっても、欠点を指摘し続けるだけでは子どもたちのやる気を継続させることはできない」、と言います。

辻秀一さん(メンタルトレーナー)

ベストセラー『スラムダンク勝利学』の著者の辻秀一さんは、『メンタルトレーナーが教える子どもが伸びる スポーツの声かけ』の中で、心の状態を、ご機嫌=フロー状態と不機嫌=ノンフロー状態の二つだけに分けて考えるメソッドを紹介しています。

そして、フロー状態の元気な人の声かけが子どもの力になり、乱暴な指示やキレてしまうというノンフロー状態の発言は子どもを萎縮させる、と言います。

参考にすべきは、どんなときにも揺らがず元気に応援する、応援団やチアリーダーの精神だとあります。

「親とコーチの心がフロー状態であるチームは、子どもの力が引き出されていて活気がある」ということです。

以上です。

これだけの方々が自身の経験や研究から言うのですから、少なくともそのスポーツをやりたいと思ってその場に来ている子どもに、「叱る」「怒る」「怒鳴る」ことは不要だと考えています。

ただし、子どもが危険な行為をするときだけは、叱る必要があると思います。これは、『定本 育児の百科〈中〉5ヵ月から1歳6ヵ月まで』の中で松田道雄先生が、「子どもをしかっていいか」という章で書いている教えです。

また上で紹介した「R&Bラグビースクール」の指導方針でも、「暴力」に対しては否定し叱るとあります。松田道雄先生と同じ考えだと思います。

では、「叱る」「怒る」「怒鳴る」ことなく、うまくなるのでしょうか。

上で紹介した池上正さんは、楽しくて喜んでする方が、体力がつき、頭も使い、うまくなり、結果として強くなり勝てるようなる、と断言しています。

「子どもを怒って指導するのは当然」と考えている方々は、少年スポーツの指導がスパルタだった時代や、自身の中学生時代の部活の経験を参考にしているが、そのやり方ではたまたま成功するよりも、つぶしてしまうことの方が多い、と言います。

目先の勝ちにこだわるよりも、子どもの成長を喜び楽しめる親でいたいものですね。

以上、小学生のスポーツ指導に「叱る」「怒る」「怒鳴る」は不要、という情報でした。

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