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供給者の論理に落ち込むな

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「超」英語法 野口悠紀雄

供給者の論理に落ち込むな

とは、野口悠紀雄さんの著書『「超」英語法 (講談社文庫)』にある言葉です。

次の通りです。

産業として成立するビジネスであれば、一般的に、「供給者の論理」が支配的になる。学ぶ側としては、その論理を見抜き、それに陥らないように注意する必要がある。 

野口さんの主張はこうです。

  • 英会話学校は英語の必要性を強調し、「話す」訓練が重要と思い込ませる
  • 実際に必要になるのは「聞く」訓練と、仕事の分野の専門用語や特殊な表現
  • 聞く訓練は自分でできる
  • 仕事の分野の専門用語や特殊な表現は英会話学校では教えられない

なるほど。

確かに、私自身も営利企業の会社員として、会社の「供給者の論理」でいろいろセールストークをしてきたなぁ、と感じます。

1つの例として、最近疑問に思う「長距離通勤」を考えてみます。

通勤時間の有効活用法として、本や電子書籍を読んだり、英語や音楽を聞いたりすることがよく言われます。

でもよく考えればこれらは、あえて通勤電車の中でする必要は全くなくて、自宅やカフェなど落ち着いた場所でする方がずっと効率がいいでしょう。

早い時間に乗って座って寝ている人もいますが、家の布団で寝ているほうがずっと体にはいいはず。

通勤時間は短いに越したことはありません。

消費者が職場と離れた郊外に住宅を買い、長距離通勤する人が増えることで儲かる業界は、不動産・住宅・鉄道など、すぐにいくつも思いつきます。

通勤時間は東京では1時間から1時間半が普通と思っていましたが、これらの産業の「供給者の論理」から発信される情報に、惑わされてはいないでしょうか。

ほかにも身近なところでは、学習塾などの教育や、健康・医療の業界に、「供給者の論理」が強く働いているように感じます。

自分や家族に真に必要なものを見抜いて、不要なものまで求めないように、注意したいものです。

以上、野口悠紀雄さんの著書から、「供給者の論理に落ち込むな」という言葉の紹介でした。

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