学校が休校になり平日家に子どもがいて、習い事や図書館も休みになり、土日のスポーツ少年団も活動自粛になってしまい、普段と違う生活にわが家も戸惑っています。
こんな時に思い出して学びたい、スティーブン・R・コヴィー博士のことばを二つ紹介します。
まずは『7つの習慣』の「第3の習慣 最優先事項を優先する」から。
多くの親は、とりわけ小さな子どものいる母親は、やりたいことがいろいろあるのに、一日中子どもに手がかかり、何もできないと感じてイライラを募らせることがよくある。だが思い出してほしい。イライラするのは、期待通りにいかないからであり、そして期待というのはたいてい社会通念の鏡に映っていることであって、自分自身の価値観や優先すべきことから生まれるものではない。
(特装版 p284)
次は『7つの習慣 最優先事項』(旧訳版)にある、コヴィー博士が生まれた赤ちゃんの世話にいらだつ娘のマリアさんにかけたことば。
「まずは落ち着くことだよ、マリア。心を落ち着けたら、今のこの経験を十分楽しむことだ。この子のママが自分であることを喜びなさい。世の中でマリアほどこの子を愛せる人はいないんだよ。今は、この子の存在に比べたらどんなことだって色あせて見えるよ」(p37)
「スケジュールも事前に立てないほうがいい。日程は忘れることだね。もし真っ白な計画表を見て(自分が怠けているようで)罪悪感を感じるというなら、計画表など使うのはやめなさい。今、マリアにとって一番大事なことは、この子を大切にすることなんだよ。だからこの子をただ大切にしているだけでいい。壁にかかっている時計に従うのでなく、自分の羅針盤(コンバス)に従って行動すればいいんだ」(p38)
子どもは大人の価値観とは別の世界にいます。大人の思うようにはことが運ばないことがわが家でも多々あります。
でも、予定を完璧にこなすより、子どもと楽しい時間を過ごすほうが本当はずっと大切なはず。
また、子どもにとっても親にとっても、大好きな存在と長く一緒にいられる時間は一生の思い出になるチャンスです。
いつも大人だけでやっている家の仕事、例えば洗車やタイヤ交換や料理などを、たとえ時間がかかっても子どもと一緒にやってみると、あらたな発見がありそうです。
普段の生活をしたいという期待を少し脇において、こんなときだからこそ子どもと一緒にできることを他にも考えてみます。
コヴィー博士のいう「今のこの経験を十分楽しむ」「この子をただ大切にしているだけでいい」の実践です!


