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松下幸之助さんの「日本よい国」という言葉がコロナにすさんだ心に響く

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道をひらく 松下幸之助

ふと本棚から手にとった松下幸之助さんの『道をひらく』の最後に、「日本よい国」という章がありました。

調べるとPHP研究所の公式の紹介映像がYouTubeにあり、テキストも出ています。

以下に全文紹介します。

 花が散って、若葉が萌えて、目のさめるような緑の山野に、目のさめるような青空がつづいている。身軽な装いに、薫風が心地よく吹きぬけ、かわいい子供の喜びの声の彼方に、鯉のぼりがハタハタと泳いでいる。

 五月である。初夏である。そして、この季節にもまた、日本の自然のよさが生き生きと脈うっている。

 春があって夏があって、秋があって冬があって、日本はよい国である。自然だけではない。風土だけではない。長い歴史に育まれた数多くの精神的遺産がある。その上に、天与のすぐれた国民的素質。勤勉にして誠実な国民性。

 日本はよい国である。こんなよい国は、世界にもあまりない。だから、このよい国をさらによくして、みんなが仲よく、身も心もゆたかに暮らしたい。

 よいものがあっても、そのよさを知らなければ、それは無きに等しい。

 もう一度この国のよさを見直してみたい。そして、日本人としての誇りを、おたがいに持ち直してみたい。考え直してみたい。

ちょうど今の季節に書いたようですね。 

みんなが仲よく、身も心もゆたかに暮らしたい」のところで、ちょっと涙が出ました。一言一言が、心に染み入ります。

新型コロナウイルスの報道や身の回りの風潮に、心がすさんでいたようです。

いまこそ私も、「日本人としての誇り」を考え直してみます。

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