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『例解新国語辞典』に学ぶ 誤解されやすいことば・新しい言いかたの15選

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例解新国語辞典 誤解されやすいことば 新しい言いかた

家から出られないときは、地道に日本語力をつけるとしましょう。

中学生向け国語辞典の『例解新国語辞典』のうしろ見返しにある「誤解されやすいことば・新しい言いかた」の一覧から、特に「そうだったのか!」と学んだ項目を紹介します。

この一覧の説明にある、「ことばの意味や使い方は次第に変化していきます」「本来の意味を知りつつ、広まってきた新しい使い方にも敏感でいることが、思わぬコミュニケーションギャップを生まないためには大切です」という通りだと思うので、意識して注意するようにします。

 

あくどい

①やりかたがあまりにもひどい。[用例]あくどい商売。②色や感じがどぎつくてくどい。
[注意]語源は「灰汁あくどい」または「あ(=接頭語)+くどい」で、②が本来の意味をだが、「あく」が「悪あく」とまぎれた①の意味で使う人が増えている。

 

あたりどし【当たり年】

①農作物の収穫が特に多い年。[用例]ことしはスイカの当たり年だ。②ものごとがうまくはこんだ年。
[注意]①で、「台風の当たり年」のように、ありがたくないことにいうのは本来はあやまり。

 

きとく【奇特】

他人の利益にはなっても、自分の利益にはならないことを、自分からすすんでするようす。[用例]奇特な心ざし。奇特な人。[類]殊勝。
[注意]誤って、「奇特な人」を、わざわざしなくてもいいことをする変わった人、という意味で使う人が増えている。

 

さわり【触り】

①話や物語、曲の中の、いちばんいいところ。[用例]触りだけを話す。[類]さび。②話や物語、曲の、はじまりの部分。[類]出だし。
[注意]①が本来の意味だが、②の意味で使う人が増えている。

 

敷居が高い

①義理を欠いているとか、知られるとはずかしいことがあるとかで、その人のところに行きにくい。②自分には立派すぎて、入りにくい。[用例]高級レストランは庶民には敷居が高い。
[注意]①が本来の意味だが、②の意味で使う人が増えている。また、そこから、「敷居を下げる(=気軽に利用できるようにする)」のような使い方も生じている。

 

しゅくしゅく【粛々】

①しずかに、おごそかに。[用例]行列が粛々と進む。粛々たる態度。②何があってもいちいち反応せず、かわらない態度で。
[注意]①が本来の意味だが、おもに政治家が「(辞任せず)粛々と職責を全うしたい」「(中止にせず)粛々と工事を進める」などと言うときには、②に意味が移っている。

 

せいぜい【精々】

①できるだけ。やや古風な言いかた。[用例]本校の代表として、せいぜいがんばってきなさい。[類]精一杯。②すきなだけ。相手を見くびって、皮肉としていう言いかた。[用例]どうせだめだろうけれど、せいぜいがんばってね。③多くみつもっても。[用例]出席者はせいぜい百人程度だろう。[類]たかだか。
[注意]①のつもりで「せいぜいがんばってください」のように言うと、②とまぎれて、「どうせだめだろうから期待していないけど」と皮肉を言ったように誤解されるおそれがあるので、いまは、「精一杯がんばってください」とか「ベストを尽くしてください」のように言うほうがよい。

 

世間擦れ

世の中でいろいろと苦労して、ぬけ目がなくなること。
[注意]ものの考え方などが一般からはずれている、という意味で使う人が増えているが、本来はあやまり。

 

たいりょう【大量】

量が多いこと。[用例]大量につくる。大量生産。[対]少量。[類]多量。
[注意]「災害で大量の犠牲者が出た」のように、人に対して使うのは不適切で、「おおぜいの」「多数の」などを使う。

 

とんぷく【頓服】

とくにぐあいの悪いときに薬をのむこと。その薬。
[注意]鎮痛剤や解熱剤をさすという誤解や、包装紙にくるんだ薬をさすという誤解がある。

 

流れに棹さす

①さおをたくみに使って、流れに乗って舟を進める。②時流に乗ってものごとを順調に進める。③時流やものごとの進行にさからう。[用例]議論の流れにさおさす。
[注意]誤って、もとの①の意味からでた②とは正反対の、③の意味で使う人が増えている。②と③は「時流にさおさす」や「時勢にさおさす」のようにも用いられる。

 

煮詰まる

①長時間煮て、水分がなくなる。[用例]汁が煮詰まるまで火にかける。②意見などが出つくして、問題が解決する段階になる。[用例]話が煮詰まる。③意見などが出つくして、議論がそれ以上さきにすすまなくなる。[類]行き詰まる。
[注意]①と、そこから転じた②が本来の意味だが、③の意味で使う人も増えている。

 

はなむけ

旅に出る人や遠く別れていく人に、心をこめておくるお金や品物、ことばなど。[用例]卒業生のはなむけのことば。はなむけに よせ書きを贈る。せめてものはなむけ。[類]餞別
[注意]旅立つ人が乗る馬の「鼻」を、目的地のほうに向けてあげたことにもとづくことばであって、「花」とまちがえて、「お祝い」の意味で使うのは誤り。

 

ふんぱんもの【噴飯物】

あまりにもばかげていて、ふきだしてしまうようなこと。
[注意]憤慨すべきこととか、憤懣やるかたないこととかいう意味ではない。

 

令嬢

人のむすめをさしていう尊敬語。「おじょうさま」の意味の改まった言いかた。[用例]社長令嬢。ご令嬢。[対]令息。[類]ご息女。
[注意]「良家のむすめ」という意味に誤解している人が多い。

 

これらを読んでいてあらためて、説明がていねいでわかりやすく、類義語や用例が豊富な使いやすい辞書だと感じました。

一番目に『例解新国語辞典』を引き、不足を感じたら物書堂のアプリで『三省堂国語辞典』と『大辞林』を確認する、という三省堂トリオの組み合わせが私には合っているような気がしてきました。

以上、『例解新国語辞典』からの日本語の学びの紹介でした。