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新型コロナウイルスの対策に感じる エビデンスの限界と専門家の失墜

ニュータイプの時代 山口周
(『ニュータイプの時代』山口周)

新型コロナウイルスへのこれまでの対策の中で、思うことが二つあるので記録しておきます。

 

エビデンスの限界

 

2月末に全国の学校に突然の休校要請が出たときの雰囲気は、休校のエビデンスは? 子どもは重症化しないのでは? だったと思います。

政治家では蓮舫議員の発言が目立っていました。

 

あれから1ヶ月後の現在、子どもの重症化の事例の報告もあり、学校に行かせるのはとても怖くあのとき休校でよかった、が親として正直なところです。

一斉休校が始まって間もなく、京大の山中伸弥教授の「人類が初めて経験することで科学的エビデンス(証拠)はないけれど、今はやり過ぎぐらいの先手先手の対策が必要だと思う」という発言があり、なるほどと感じました。

www.iza.ne.jp

 

 

また山口周さんは著書の『ニュータイプの時代』で、「分析的・論理的な情報処理スキルの『方法論としての限界』」を書いています。

「複雑で曖昧な世界において、あくまで論理的・理性的に意思決定をしていこうとすれば、いつまでも合理性を担保することができず、意思決定は膠着する」と。

この内容のツイートを一斉休校開始の直後にされていますので、新型コロナウイルスについてこう感じているのでしょう。

今回の新型コロナウイルスへの対策は、科学的エビデンス偏重の問題点や、分析的・論理的な情報処理スキルの限界がよくわかる事例になりました。

 

専門家はあてにならないこともある

 

マスクの着用について、WHOの見解は「感染予防にマスクは不要」でしたが、4月になって「みずからが感染していると気付いていない人が他の人にうつさないためにはマスクの使用が役に立つこともある」に修正しました。

参考記事>>>マスク着用の感染予防効果についてのエビデンスなど情報リンク集【随時更新】

 

高須クリニックの高須克弥院長は感染症の専門家ではありませんが、マスクについてこう言っていました。

 

山口周さんの『ニュータイプの時代』には、ずばり「専門家の失墜―門外漢の問題解決能力が専門家を上回る時代」とあります。

これを示す最近の事例に、白血球のゲノム開発を解析するアルゴリズムの性能向上に門外漢の回答が役立ったこと、過去の事例には、進化論を提唱したダーウィンは生物学者でなく地質学者だったこと、東海道新幹線の技術開発にゼロ戦などの航空機のエンジニアが携わったこと、などをあげています。

山口周さんはこの理由を、社会のVUCA(不安定・不確実・複雑・曖昧)化が急速に進んでいるからとしています。

 

私のマスクについての考えは、ダイヤモンド・プリンセス号のニュースが中心のころはWHOの見解に従って意味ないだろうでしたが、今ではマスクなしに他人と接することは恐怖です。

VUCA化する世界では、専門家の見解によく考えずに従うと痛い目にあいそうです。特に自信満々な人は逆にあてにならず、経験と実績はあっても考えながら話すような、一見頼りない人の方が信頼できるように感じます。

新型コロナウイルスについては、医学の専門家でも感染症は専門でない山中伸弥教授や本庶佑教授の発言に、特に注意したいと考えています。

直接の専門家ではなくても、ノーベル賞クラスの論理と直感と問題解決能力をお持ちですので。

www.kyoto-np.co.jp

 

以上、エビデンスと専門家の限界についての話題でした。

 

■『ニュータイプの時代』のチェックはこちら。

 

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