ミニマリストについて、昨日2つの記事を読みました。まずはこちら。
ミニマリストとして持たない暮らしをしていた人が、コロナ禍で生活必需品の備蓄をはじめたことや、ジャーナリストの佐々木俊尚さんが書いた「『ミニマリスト』から『プレッパー』の時代へ」という記事の話題があります。
プレッパーとは「備える人」という意味です。
もう一つはこちら。
ミニマリストとして活動や情報発信をしてきたやまぐちせいこさんが、この記事とYouTubeでミニマリストという名前への執着を手放すことを語っています。
やまぐちさんは新型コロナウイルスの流行について直接は触れていませんが、この何ヶ月かの世界の変化が、ミニマリストを名乗ったり目指してきた人のライフスタイルにも大きく影響しているようです。
ここで私が整理しておきたいことは、「ミニマム(minimum)」と「ミニマル(minimal)」の違いです。
以前に冒頭の写真の本やネットの情報を読んで、ミニマリズムについて考えたことがありました。その中でミニマムとの違いをすっきり教えてくれたのが、このブログの記事です。
「ミニマム」 (minimum): 最小単位、最低限、最少量。
「ミニマル」 (minimal): なんとか充分な量、可能な限り少ない量。
ミニマルライフは、もち物をゼロにすることではありません。
「自分にとって」、「充分に足ると思われるもの」を、「必要最低限もつ」、ということです。
この記事をたまに思い出して、「ミニマル」は「ミニマム」とは違うことや、「ミニマル」は何でもモノをゼロに近づけ「ミニマム」にすることではないことを、はっきり認識しておくようにします。
そうでないと、何でも少ないほうがいいと思ってしまいそうだからです。
さてこの定義に照らせば、ヤフーニュースに登場するミニマリストの方々の変化は、新型コロナウイルスの流行を経て、安心して暮らすために「充分に足ると思われるもの」の量が変化した、ということなのかと感じます。
私自身もこれまではどちらからというと、家に全くストックを持たない、スーパーやコンビニを自宅の冷蔵庫や棚代わりにするような生活に憧れを持っていました。
そんな生活が有事や危機に弱いことは、ハッキリわかりました。
私がいいなと思う生活は、何でもモノを減らして「ミニマム」にすることや、自分にとって必要なものを他人に決められたり、他人と比較して決めたりすることではなく、自分や家族に必要なものを自身で考えて決める暮らしです。
自分の「ミニマル」は、自分で考えて自分で決めるのみです。
以上、「ミニマル」と「ミニマム」の違いの情報でした。
■「ミニマリスト」を考えるおすすめの本はこちら。
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