「競争しない」生き方を考える 3冊の本の紹介

orangeitemsさんがこちらのブログ記事で、「競争ではない思想」を就職氷河期世代が持つことの必要性を説いています。

この記事にある通り、就職氷河期世代の中でも特にわれわれ団塊ジュニア世代は、学生時代に学校の成績や受験戦争で常に競争してきたなぁと感じます。

そして私は社会に出てから、特に転職して入った会社で競争のパラダイムにさらされました。

この会社では月中と月末に個人別の成績の数字を全拠点に配信する仕組みがあり、さらにはある年度の経営会議の議事録に「今年はこの部署のこの3人に成績を競ってもらう」という記載があって、正直ついていけなくなりました。

同じ部署で同じ仕事なのに!

そんな自分は甘いのか、弱いのか、自信がなくなり、競争のパラダイムを否定する考え方をいろいろと模索しました。

以下に、そのうちの3つの本を紹介します。

目次

スティーブン・R・コヴィー『7つの習慣』

「第4の習慣 Win-Winを考える」の冒頭に出てくるエピソードです。

コヴィー博士が相談を受けたある会社では、マネージャーの顔写真を貼った競走馬の写真を競馬場の走路に見立てたグラフに貼り、ゴールのところにバルミューダの美しい観光ポスターを掲げ、マネージャー同士を競わせていたそうです。

社員同士が協力し、アイデアを出し合い、全員の努力で売上を伸ばしていくことを望んでいながら、実際には社員同士が競うように仕向けていたのである。

社長は競争のパラダイムから協力という成果を得ようとしていた。

そこで、コヴィー博士はこうします。

協力することの価値が社員に伝わるようにし、社員同士の協力が報われる競争制度を整えることによって組織を根本から変革し、個人と組織の優れた力を最大限に引き出すよう提案した。

『7つの習慣』が説くのは『相互依存のパラダイム』です。

「競争」ではありません。

松浦弥太郎『100の基本 松浦弥太郎のベーシックノート』

松浦弥太郎さんは過去に「暮しの手帖」の編集長をつとめ、現在中目黒のセレクトブックストア「COW BOOKS」代表を勤めている方。

世代は団塊ジュニアより少し上ですね。

『100の基本 松浦弥太郎のベーシックノート』の中で、競争のパラダイムを全否定しています。

競争しない。争わない。

成果を出すためにも、モチベーションを高めるためにも、競争だ必要だという説があります。まったくもってナンセンスだと思います。誰がより優位に立つために仕事をしているわけではなく、人に喜んでもらうために努力しているのですから。

四角大輔『人生やらなくていいリスト』

人は自分のルーツに出会えることで、眠っていた”真のアーティスト性”が目を覚まし、自動的に動き続ける「最強モーター」が動き始める。「根性や気合」「競争心や野心」という、体と心を蝕みすぐに枯渇する燃料を必要としない。答えは外ではなく常に内側にある。それがわかれば、人生を自分の手に取り戻すことができる。

四角大輔さんは団塊ジュニアより一つ年上。

音楽プロデューサーとして、絢香、Superflyなどミリオンヒットを連発後、夢だったニュージーランド移住を実現している方です。

『人生やらなくていいリスト』の中で、「競争心は体と心を蝕みすぐに枯渇する燃料」だと断言しています。

まとめ

こういった考えを読み、競争ではないパラダイムを目指そう思う一方で、やはり生物には生存競争があるのかなぁ、いや前に見たNHKスペシャルの「人類誕生」では、か弱い類人猿は協力することで生き延びてきたとあったなぁ、などの考えが、頭の中をぐるぐる回ります。

私自身の生活者としての実感は、競争している人からではなく、自分がしていることを心から愛し、楽しんでいる人と一緒にいたり、そんな人から物を買ったりしたい、です。

迷ったときは、この実感を大切にします

以上、「競争しない」生き方を考える、という話題でした。

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