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奥様の怒りには子供時代の過去も関係している。予防策は「小さな気配り」。

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男と女は異星人

 

先日『妻のトリセツ』を読み、「女性は母性本能ゆえに過去のことで何度も怒る傾向にある」ことを学びました。

奥様はなぜ過去のことで何度も怒るのか?を『妻のトリセツ』に学ぶ。 - しあわせ情報室

この理解の上に、以前読んでインパクトがあったジョン・グレイ博士の『ベスト・パートナーになるために』を再読してみました。原題は「MEN ARE FROM MARS, WOMEN ARE FROM VENUS」(男は火星から、女は金星からやってきた)で、男と女の心はあたかも別の星で生まれたほどの違いがある、だから互いを理解し幸せになろう、という内容です。男女それぞれの心理の特徴が細かく書かれていて、30年近く前に世界的にベストセラーになった一冊です。

 

心の乱れは子供時代の過去も関係

 

読みすすめると最後の方に、『妻のトリセツ』に通じる、さらに恐ろしいことが書いてあります。次の通りです。

 

私たちはパートナーとの関係の中で、説明のつかない心の乱れを経験することがある。そして、その原因の九〇パーセントは、実を言えば自分の過去に経験がある。(p222)

 

その理由は、おそらくあなたが子供時代に同じようなことで激しく傷つけられた経験があって、その時の感覚が、突然沸き起こってきたからである。(p223)

 

なんと、奥様の怒りの感情は、過去に私がやらかしたことだけでなく子供時代の経験まで関係している!? ことばでは私の過去の罪状をあげ連ねていても、その奥に同じように傷ついたずっと昔の感情まで沸き起こっているとは。

確かに、私自身が奥様との間でどうしようもなく心が乱れるとき、子供時代の経験をどこかで思い出しているような気もするのです。

グレイ博士によるとこれは、「パートナーが精神的に不安定な状態をいやしているプロセスの一部」だと・・・。

この通りなら、夫婦の間で感情的な爆発があったら、男性がしがちな理論や分析での解決策ではどうしようもないですね。

 

解決法は?

 

このような心の混乱へのグレイ博士のおすすめの解決法は、自分の感情を紙に書き連ねてみることです。「“書く”ことで自分の気持も整理される」と。

私としてはその前にまず、この本の中ほどに出てくる“些細な気くばり”をたくさんすることで、奥様の怒りの爆発の予防を心がけたいと思います。次の指摘に耳が痛いからです。

 

どんな男性でも、好きな女性とつきあい始めた頃には、そのような小さな気くばりをいつも忘れなかったはずである。しかし、相手の心が自分に傾いたこと確信すると、たちまち安心してしまう。そして“一点豪華主義”の愛情表現だけで安心してしまうのだ。女性が二人の関係において本当に望んでいる「小さな幸せ」を積み重ねることを、すっかり怠ってしまうのである。(p125)

 

「一点豪華主義の愛情表現」とは、男性は大きなことを一つすれば愛情の点数をたくさん稼げると思っていることです。例えば仕事で家にお金をもってくればそれで十分と考えてしまうことなど。

これは大きな間違いで、女性にとっては大きなことも小さなことも同じ一点で、どんなに夫が仕事でお金を稼いでもたまに豪華なプレゼントをしても、それだけでは幸せを感じられないことをわかっていない、ということです。グレイ博士のことばでは、「“些細な気くばり”は“リッチな生活”より女を幸せにする」です。

 

「小さな気配り」は夫にも役立つ

 

実は「小さな気配り」は夫の仕事にも効果があります。

 

女性のために小さな思いやりをかけることは、男性にとっても精神衛生上、非常に効果的である。愛する女性に満足感を与えるという自信が男性を力づけ、自分の存在価値を高めさせるのだ。ちょっとした男性の心配りが、男女二人に満ち足りた愛情生活をもたらしてくれるのである。(p137)

 

そして、

家庭内がうまくいっている時は、仕事もそれに比例して成功の一途をたどる。これは、私が自らの経験で得た貴重な教訓である。(p142)

 

グレイ博士自身が、家族から愛されることで自信が湧き、家庭以外の人からも以前に増して認められて、仕事も大きく伸びたことを経験しているそうです。

奥様と付き合う前や結婚前にはしていたはずの小さな気配りが、結局はわれわれ夫自身の自信となり、その自信が結果として家庭以外の人間関係にもいい影響を与えるのですね。私のこれまでの経験でもわかる気がします。

 

以上、夫婦間の感情の爆発には子供時代の過去まで関係していてる、奥様の怒りの予防策は「小さな気配り」の積み重ねが大切、という話題でした。

 

★★★

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心の乱れはずっと昔の経験に関係するという内容に、パスカルのことば「心情は、理性の知らない、それ自身の理性を持っている」(中公文庫『パンセ』二七七、『7つの習慣』での引用の日本語訳は「心には理性ではわからない理屈がある」[特装版 p420])を考えさせられました。 >>>

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