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中学生向け英和辞典を比較しおすすめを考える 最初の一冊は?【2020年版】

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英和辞典 各種比較

中学生向け国語辞典を比較しおすすめを考える 中学受験にも【2020年版】」に続き、中学生向けの英和辞典のおすすめを考えます。

というのも、わが家の小6の息子が幼稚園から英会話教室に週1回通っていて、2020年2月に英検5級(中学初級程度)をとり、4級(中学中級程度)の勉強を始めています。
>>>各級の目安 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会

そろそろ英語の辞書を使うべきか? それなら何がいい? と辞書好きの血が騒ぎます。

そこで、小学生向けから高校生上級向けまで各種の英和辞典をそろえ、情報を調べました。

国語辞典に続き今回も、辞書好きの親が息子に使ってほしいものはどれだ?という視点で考えます。学校の成績も大切ですが、英語で世界中の人とコミュニケーションをとり、人生を豊かにできる辞書はどれなのか。

残念ながら私の英語は、大学受験までは自信のある科目でしたが、今はほとんど忘れてしまっていて、使えないことにコンプレックスを持っています。 

団塊ジュニア世代の私が使った辞書は、中学は記憶になく、高校で『ジーニアス英和辞典』の初版、予備校と大学で『プログレッシブ英和中辞典』でした。

前に「『コアレックス英和辞典』を買いました 最新の英和辞典はおもしろい!」を書いてそれきりなので、これを機に息子に少しは英語を教えられるレベルまで、勉強し直すつもりです。

 

 
 

収録項目数・出版社別の英和辞典一覧

 

まずは多様な学習用英和辞典を、出版社と収録項目数で表にしてみました。

出版社 1~1.7万 2.1~2.4万 5万前後
三省堂 初級クラウン   エースクラウン/ビーコン
学研 ジュニア・アンカー アクセスアンカー ニューヴィクトリーアンカー
旺文社 マイスタディ    
小学館 プログレッシブ中学 ベーシックプログレッシブ  
東京書籍 ニューホライズン   アルファフェイバリット
ベネッセ Challenge中学   (エクスプレスEゲイト)
講談社 ハウディ    
開隆堂 サンシャイン    
研究社     ニュースクール
大修館書店     ベーシックジーニアス
 
出版社 7万 10万
三省堂 グランドセンチュリー ウィズダム
学研 スーパー・アンカー アンカーコズミカ
旺文社 コアレックス オーレックス
小学館 ユースプログレッシブ プログレッシブ
東京書籍 フェイバリット アドバストフェイバリット
ベネッセ (Eゲイト)  
研究社 ライトハウス コンパスローズ
大修館書店 アクセスジーニアス ジーニアス

※ベネッセのエクスプレスEゲイトとEゲイトは絶版

国語辞典よりはるかに多種多彩!

総項目数別の主な対象は、各出版社の情報から次の通りです。

・1~1.7万  :中学生
・2.1~2.4万:中学生上級、高校生初級
・5万前後   :中学生上級、高校生初級
・7万前後   :高校生中級~一般
・10万前後 :高校生上級~一般

このうち現在手元に、ベーシックプログレッシブ、ニュースクール、ユースプログレッシブ、ユースプログレッシブ、フェイバリット、アクセスジーニアス、ウィズダム、アンカーコズミカ、プログレッシブ、アドバンストフェイバリット以外を集めました(趣味の世界です)。

この中で、中学生を対象にする5万項目まで(17種も!)のレベル別の代表辞書を一つ選んで、まずは最初の一冊におすすめはどれのレベルかから考えます。

各辞書の詳しい比較は、「中学生向けの英和辞典 市販8種比較【2020年版】」と「中学上級~高校初級向け英和辞典 市販5種比較【2020年版】」でしています。こちらもぜひご参照ください。

写真のページは、各社のホームページやプレスリリースにあるものです。

 

 

1~1.7万項目:ジュニア・アンカー英和辞典 第6版

 

総項目数:13,900
発行:2016年12月
価格:1,700円+税
総ページ数:944
サイズ(タテ ヨコ 厚さ):185×129×33mm
重さ:519g

ジュニア・アンカー英和辞典

ジュニア・アンカー英和辞典

選定理由
同レベルでAmazonの売上ランキング1位。単語に英検5級から準2級のレベルがわかるマークがついていて、重要度のレベルが細かくわかる。主要な前置詞(at,in,onなど)や動詞(come,goなど)のイメージのイラストがありわかりやすい。巻末の「やさしい英文法」で中学英文法の確認ができる。付属のCDで発音や会話文を聞ける。

その他特徴
巻頭64ページにピクチャーページ(口絵)、巻末に辞書の引き方、発音のしかたがわかる口や舌のイラストあり。ガールズ仕様の表紙でプロフ帳のついたガールズエディションと、和英辞典との合本『ジュニア・アンカー英和・和英辞典』が別にあり。和英小辞典はなし。

 

2.1~2.4万項目:アクセスアンカー英和辞典 第2版

 

総項目数:24,000
発行:2016年12月
価格:2,200円+税
総ページ数:1,360
サイズ:(タテ ヨコ 厚さ)165×120×31mm
重さ:450g

アクセスアンカー英和辞典

アクセスアンカー英和辞典

選定理由
学研のホームページで中学生上級から対象となっている。同レベルの『ベーシックプログレッシブ英和・和英辞典』は作りがペーパーバック。ビニールの表紙の辞書の方が開きやすさや耐久性で好みのため。上の辞書一覧のうち最もコンパクトで、机上の場所をとらず持ち運びに便利。

その他特徴
巻末に和英の商業・工業・農業・コンピューター用語集(約5,200語)と和英小辞典(約8,000語)あり(項目は重複している)。巻頭に辞書の引き方、品詞の解説あり、ピクチャーページ(口絵)なし。発音のしかたがわかる口や舌のイラストなし。音声データなし。

 

 

5万項目:エースクラウン英和辞典 第3版

 

総項目数:51,000
発行:2020年1月
価格:2,800円+税
総ページ数:1,856
サイズ(タテ ヨコ 厚さ):186×129×41mm
重さ:726g

エースクラウン英和辞典

エースクラウン英和辞典

選定理由
三省堂のホームページで明確に中学生からを対象にしている。最重要語58語を「フォーカスページ」で共通イメージのイラスト付きで詳しく説明。単語にCEFR-J(ヨーロッパ言語共通参照枠の日本版)のA1・A2・B1・B2のレベルがわかるマークがある。「コーパス この順番でマスター」や「チャックでおぼえよう」など新しい工夫が多い。巻末の「基礎英文法」で英文法の確認ができる。

その他特徴
巻末に約24,000語の和英小辞典あり。この中に商業・工業・農業・コンピューター用語集あり。巻頭に32ページのピクチャーページ(口絵)。発音のしかたがわかる口や舌のイラストなし。「フォーカスページ」の音声を三省堂のサイトで聞ける(ダウンロードはできない)。表紙が桜色バージョンの特装版が別にあり。

 

 

英和辞典を本格的に使えるのはいつからか

 

そもそも、辞書を本格的に自学で使えるのはいつからでしょうか。息子の英会話教室では辞書を使わず、先生も特にすすめてきません。

そこでいろいろと調べ、様々な情報の中で一番納得できたのが、Z会進学教室のある英語の先生のこの意見です。

 

Z会進学教室 葛西通信 2019年5月号(pdfデータ)

・最初のうちは無理に(強制されて)辞書を使う必要はない
・過去形や未来表現が未習のうちは、例文を読むことが困難だから
・テキストを繰り返し音読で覚えてしまうことが望ましい
・過去形や未来表現を学習したら、現在完了を習う頃までに使い始める

 

確かに、辞書を引く大きな楽しみは、知らないことがわかることです。辞書を引いてもわからないことが増えるようでは意味がなく、全くおもしろくないでしょう(辞書好きのオヤジとして力説!)。

 

岩波新書の古典『外国語上達法』にもこうあります。

 

ある外国語を習得したいという欲望が生まれてきたとき、まずその欲望がどうしてもそうしたいという衝動に変わるまで待つのが第一の作戦である。そして、その衝動により、まず何はともあれ、やみくもに千の単語を覚えることが必要である。

 

この千語を覚えるのに、辞書を引いて覚えるのはむだである。辞書を使うのはもっと後のことで、この段階ではすでに訳のついている単語を覚えればいい。

 

こう考えると、売れ筋の『ジュニア・アンカー』に疑問が出ます。

例えば、英検5級で「get up」を習います。この「get」を『ジュニア・アンカー』で引くと、いきなり「I got a new racket」と出てきます。gotって何?

続く説明は「3単現gets : 過去got : 過分got : 現分getting」です。3単現?過分?現分? 英検5級を取っていても???だと思います。

ジュニア・アンカー英和辞典 get

過去分詞を習うまでは、上の「get」の他動詞7や自動詞2の説明の内容がわかりません。これでは、辞書を読む楽しさや喜びを味わえないでしょう。「英和辞典は例文まで読め」といっても無理な話です。

5万項目レベルの辞書は、なおさら使いこなせないはず。

また、中学生用の辞書は当然ながらほとんどが漢字にルビを振っていません。読めない漢字がある辞書を、小学生に無理に使わせるのは酷です。参考までに、小学生の辞書引き学習をすすめる深谷圭助先生の国語辞典選びの条件は総ルビです。

 

よってZ会進学教室の英語の先生の言う通り、中学生以上向けの英和辞典を「自学で」本格的に使えるのは、学校だけで英語を学んでいるなら中学2年~3年から、英検なら3級(中学卒業程度)を目指すレベルからで、かつその辞書の漢字が読めるようになってからではないでしょうか。

中学校の授業では1年生から辞書の使い方の指導があるようです。習っていない内容の例文は、授業で先生が補足するのでしょう。

この点が、中学生向けの国語辞典選びと大きく違うところです。

 

 

中学最初の英和辞典は『マイスタディ』

 

中学入学時には英和辞典の内容がすべては理解できず、例文が読めないとしても、授業用にどれかを買う必要があります。

そこで、英語の先取り学習をそれほどしていない、中学生一年生の最初の一冊におすすめは、『マイスタディ英和辞典』です。

総項目数:11,000
発行:2011年11月
価格:1,600円+税(CDなしは1,500円+税)
総ページ数:792
サイズ(タテ ヨコ 厚さ):186×134×23mm
重さ:428g

主な特長
英検5,4,3級でよく出る単語にマークつき。小5以上で習う漢字にフリガナ。英文法解説ページあり。音声データのCD付き(全28分14秒 発音トレーニング会話フレーズなど ※CDなしは-100円)別冊付録に「引き方ワークブック」としおりの「引き方カード」あり。同レベルの中で最も薄く軽い。CDなしもあり(-100円)。

紙面を見てみます。

マイスタディ英和辞典

マイスタディ英和辞典

英検3級までの重要語をわかりやすく強調し、はじめに主要な意味と成句を載せ、次に語形変化の説明をするレイアウトの工夫があります。

「get」はこの通りです。

マイスタディ英和辞典 get

いきなり過去形の例文や語形変化の説明があるより、ずっと英語になじみやすいと感じます。

紙面全体も、歴史の学習まんがやサバイバルシリーズの延長のような親しみやすさです。以下の会話例のページをご覧ください!

マイスタディ英和辞典

親しみやすい一方で、中学英文法の内容をしっかりおさえています。「文法ナビ」のページの例です。

マイスタディ英和辞典 文法ナビ

 

 

次のステップに『アクセスアンカー』

 

『マイスタディ』の次のステップや、英語の勉強を英検3級レベルまですすめている中学生におすすめは、『アクセスアンカー英和辞典です理由は次の通りです。

・1~1.7万項目レベル(『ジュニア・アンカー』クラス)+αくらいの内容で難しすぎない。
・5万項目レベルの辞書より紙面がすっきりしていて、英検3級程度で必要な情報にすぐたどり着く。
・便利な「和英小辞典」がついていて、軽量コンパクトで引きやすく、持ち運びが楽。5万項目レベル以上はどれも500mLペットボトルより重い。
・「英文法解説」はないが、巻頭の品詞の説明と、進行形と受動態は「be」、現在完了形は「have」、関係代名詞は「who」などを見ればカバーできる。
用紙がクリーム色で薄く上質。1~1.7万項目クラスの英和辞典の用紙はすべて白色。

マイスタディ ジュニア・アンカー アクセスアンカー エースクラウン英和辞典

今回取り上げた4つの英和辞典を左から収録項目数順に。重さは順に、428、519、450、726gです。

このレベルの辞書以上から、用紙がクリーム色の高級なものになることも辞書好きとしては見逃せません。1~1.7万項目のクラスの英和辞典にクリーム色の用紙のものがあったら、それだけで一推しにしたいところです。

 

和英辞典との合本版は?

 

1~1.7万項目レベルの辞書には、ほぼすべてに英和・和英辞典の合本版があります。英和と和英を二つ買うよりお得で便利なようですが、その分厚く重くなって、引くの時間がかかります。結果的に勉強の効率が落ち、辞書を引く習慣が身につかないように感じます。

まずは英和辞典を選び、必要に応じて対となる和英辞典を買うのがいいのではないでしょうか。

【2020.6.9追記】
ジュニア・アンカー、初級クラウン、プログレッシブ中学の3つの英和・和英辞典合本版は、英和辞典より薄く軽い用紙を使って、全体をコンパクトにしています!(>>>中学生用向け英和・和英辞典の合本版には 英和辞典と用紙が違うものがある!

合本版を選ぶならこの3つから。私が息子にすすめるなら、英語への親しみやすさを最も感じる『ジュニア・アンカー』です。

 

電子辞書について

 

上で紹介したZ会進学教室の資料には、「紙の辞書を使いこなせないうちに電子辞書を使うようになることは、学習していく上で致命的なハンディキャップになりかねません」とあります。

理由は、「日本語の『意味だけを見て終わり』にする、つまり例文や発音記号、語法欄を読まない癖がついてしまう」「『必要な情報を捜し出す力』がつかず、長文読解問題が苦手になる」からです。

「紙の辞書を使って、辞書の仕組み(言い換え、語法欄や日英比較など)がわかってから(プラスになると判断したら)電子辞書を使うことにすればよい」そうです。

息子には、まずは紙の英和辞典を使わせようと思います。

 

 

まとめ

 

英語の辞書を自学で本格的に使うのは、一人で内容がすべて理解できるようになってから、理解できるレベルのものを使うのが一番だと考えます。そうでないと、せっかく辞書を引いても「知る喜び」を味わえません。

英語にコンプレックスを持つ親の視点から、同じ轍を踏まさないために息子が中学生になったらすすめるのは、『マイスタディ英和辞典』か『『アクセスアンカー英和辞典』とします。今小6の息子がどこまで英語の勉強を進めているか次第です。

まずは息子に英語を少しは教えられるように、私の勉強のやり直しをアクセスアンカーですすめておきます!

 

※ここまでの考えに至った情報のサイト集を、別記事にまとめました。

>>>中学生向け英和辞典を比較しおすすめを考える 参考情報集

 

【追記】2020年5月現在小6の息子には、小学生向けの『新レインボー小学英語辞典 小型版』を買いました。

>>>小学生向けの英和辞典(英語辞書)を比較し おすすめを考える【2020年版】