息子のソフトテニスの試合が続いています。
子どもたちを見ていると、普段の練習とは違い緊張している様子です。
マッチポイントを取られてピンチのとき、ファーストサービスが入らず、セカンドサービスになったら…。
大人でも緊張しますものね。
緊張している子どもたちに、どう声をかけたらいいのか。
まずは、スポーツで緊張することがいいのか悪いのか、先日読んだ織田信成さんの『フィギュアほど泣けるスポーツはない!』から学んだことがあります。
次に紹介します。
これからの日本を背負う若い選手に特に聞いてほしいのですが、「緊張しないから心が強い」ということではないのです。緊張しているけれど、それを乗り越えられるから強いんです。人並みに緊張するし、人並みの弱さもある。でも、それに負けずに立ち向かっていく、そんな羽生選手の姿に、僕は心を動かされて感動するのです。(p162)
また、脳神経外科医の林成之先生は著書の『<勝負脳>の鍛え方』の中で、「勝負の最中にリラックスするな」と言っています。
勝負どころで緊張することは間違いではありません。というよりも緊張しなくては勝負に勝てません。人間は緊張することによって交感神経の働きが高まり、心臓や脳がフル回転するのです。心臓の音が聞こえるくらいドキドキするのは、交感神経が異常興奮状態で働くためです。(p107)
なるほど。
あの羽生結弦選手だって緊張するし、リラックスするのではなく、緊張を乗り越えることで力を発揮している。
そして緊張するからこそ、心臓や脳がフル回転するんですね。
これはスポーツに限らず、仕事や生活のすべてにいかせることばです。息子や子どもたちにも、タイミングよく伝えられればと思います。
一方で林先生は、「緊張しすぎて力が出せないのでは、元も子もありません」(p106)と言います。
「問題は、交感神経の興奮を保ったまま、その弊害をどう乗り越えるかにあります」(p107)ということです。
そして緊張しすぎたときの対処法の一つは、「笑顔を鍛えよ」(p109)です。
「人間は笑顔のまま緊張するのは非常に難し」く、「きちんと脳科学にもとづいた方法」なのだそうです。
「笑顔」については、高校野球の奇跡的な逆転勝ちの秘密としてごの記事でも書きました。
脳科学的にも、ピンチや緊張しているときに「笑顔でいこう!」は強力なのですね!
ソフトテニスの応援のかけ声に、「笑顔は勝利の第一歩!」というのがあります。
もしかしたら、脳科学者がつくったフレーズなのかもしれません!