2ヵ月ほど前に本の読み方を、「線を引く」から「付箋を貼る」に変えました。
前の記事>>>読書をするとき 本に線を引くか付箋を貼るか何もしないか 考えた
その後「付箋を貼る」方式で本を読んできて、やはりこのやり方がいい感じです。前に書いた3つのメリット、
・読書スピードがあがった
・気軽にできる
・後から参照しやすい
のほかに、過去に読んだ本を見返すと、赤や青のボールペンで線を引いたところが「うるさく」感じるようになってきました。
この感じは、勝間和代さんが『効率が10倍アップする新・知的生産術』で、次のように書いています。
本はどうしても、線を引いてしっかり読む、せっかく買った本はとっておく、といった伝統的な読み方を習ってきて、そこから離れられない人も多いと思います。
しかし、本をそのように丁寧に1行1行読んでいると、読むスピードが遅くなり、かえって全体がぼやけてしまいます。
また、線を引いてしまうと、文字を読んでしまうため、全体的なメッセージも伝わりにくいのです。逆に、線を引かないことで、あえて自分にフックを作って、自分の頭の中に格納していくクセをつけていきます。"
この、「線を引くことで、全体的なメッセージが伝わりにくい」というのを、なるほどなぁと実感しているところです。
また、柳川範之さんが『東大教授が教える独学勉強法』で、「マーカーを引くより、繰り返し読んだほうが身につく」と書いているのも、その通りかなぁと思っています。線を引くとしても、
1回目に読んだ際にいきなり線を引かない。本当に大事なポイントを、この段階で抜き出すのは困難。線を引くなら2回目か3回目に読むとき。実はポイントが見えてきたら、マーカーを引くこと自体、本当は必要ない。
ということです。
このほかにも、最近読んだ本にこのテーマがあったので、まとめておこうと思います。
・森信三 「再読三読という場合には、一切傍線を施さない」
傍線をつけるということは、特殊な貴重本でないかぎり、むしろつけた方が、時間と精力の節約となるゆえよいと思うが、しかし三度以上繰り返して読むような大事な書物の場合には、傍線をつけることは、むしろ差し控えたほうがよいであろう。
『人生論としての読書論』
・樺沢紫苑 「マーカーを片手に、重要な部分にアンダーラインを引いていく」
本当に重要だと思えるところを3ヵ所見つけ、そこにしっかりとラインを引く。1冊の本から「3つの気づき」が得られれば、それは大切な「宝物」を獲得したのも同じ。
『学びを結果に変えるアウトプット大全』
・梅棹忠夫 「心おぼえの傍線を引く」
とりあえずこうして印をつけておいて、かきぬきもノートも、すべて一度よみおわってからあと、ということにする。
『知的生産の技術』
※以下は過去ブログでまとめたもの。『 』は出典です。
・線を引く(または書き込む)
M.J.アドラー 『本を読む本』
齋藤孝 『三色ボールペン情報活用術』
本田直之『レバレッジ・シンキング』
土井英司 『「伝説の社員」になれ!』
中谷彰宏 『中谷彰宏の情報塾』
・付箋を貼る
・何もしない
勝間和代 『効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法』
子飼弾『本を遊ぶ 働くほど負ける時代の読書術』
さて、勝間和代さんは最近は紙の本より電子書籍のようですが、
私の場合、こんなふうに紙の本がすく手に取れることが、しあわせです。下は奥様が賛成してつくってくれた私の書斎の写真です。ありがたや。