ブログを書くための、元気をもらえることばに出会いました。
菅家伸さんの『ゼロから学べるブログ運営×集客×マネタイズ 人気ブロガー養成講座』にあることばです(p14)。
確かに、何か困ったことをネットで調べて、同じ経験をした人のブログを見つけて解決策がわかる、ということがあります。
商品や本を選ぶときに参考にするレビューも、その人の「経験の記録」と言えると思います。
また、好きなブロガーができると、その人が書く日々の経験が刺激になり、学びになります。
一方で、ブログに他の人が読めるように経験を記録することで、自分自身でその経験を整理できます。
そして、整理し考えながら書いていると、過去の別の経験を思い出したり、新しい発見をしたり、アイデアを思いついたり、思考がどんどん膨らんでいきます。
最終的には、ブログが自分の経験と発見のデータベースになっていく感じです。
と、ここまで書いて、村上春樹さんのエッセイの『猫を棄てる』の一文を思い出しました。
こういう個人的な文章がどれだけ一般読者の関心を惹くものなのか、僕にはわからない。しかし僕は手を動かして、実際に文章を書くことを通してしかものを考えることのできないタイプの人間なので(抽象的に観念的に思索することが生来不得手なのだ)、こうして記憶を辿り、過去を眺望し、それを目に見える言葉に、声に出して読める文章に置き換えていく必要がある。そしてこうした文章を書けば書くほど、それを読み返せば読み返すほど、自分自身が透明になっていくような、不思議な感覚に襲われることになる。向こう側が微かに透けて見えるような気がしてくるほどだ。ー文藝春秋2019年6月号 p265
じっくり読んで考えたい内容です。
菅家伸さんのことばをブログに記録しようと思わなければ、村上春樹さんのことばを思い出して結びつけることは、なかったと思います。
そんな「経験」を、積み重ねていきたいものですね。