パパの子育て本として私の一押しの、『忙しいパパのための子育てハッピーアドバイス』の最終章は、唐突に、
というタイトルで始まります。
著者の明橋大二先生も、「唐突ですが」と書いています。
内容は、うつ病で明橋先生のところに通院していた男性の患者さんが、仕事で絶望し、自殺してしまったエピソードです。
自殺の4年後に、その時中学2年生で第一発見者だった娘さんが先生を訪ねてきたそうです。
県外の大学に行く前に、お父さんがどうして自殺をしたのか、そのいきさつを聞きたいとのこと。
そして、話を聞いて1週間ほど後に届いた娘さんの手紙が、全文紹介されています。
全文、胸を打たれます。
もし、死を選びたくなったパパがいたら、この本の、この手紙の、この部分が少しでも多くの人に届いてほしい。
お父さん!
どうして死んじゃったりしたの?
会社が倒産してもいい、リストラされてもいい、生きててほしかった!
死んでほしくなかった。生きててほしかった。
お父さん、どうして死んじゃったりしたの?
お父さん!!
ねえ、お父さん、お父さん……。
少しでも目に触れる機会が増えればと思い、紹介しました。
私自身も、今後何があるかわかりませんので、この部分だけは忘れずにいたいと思います。
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