「すらら」は、家庭にあるバソコンやタブレットを使って画面上で学習するスタイルの通信教育です。
対象は小学生・中学生・高校生です。
特徴を一言でいうと、「学年にとらわれない無学年方式の対話型の学習教材」です。
特に、すららで学ぶことで不登校でも出席扱いにできるサポートがあるとは知りませんでした。
\不登校のケース /
\ 発達障害のケース /
すららの主な特徴
「無学年方式」+「体系学習」
一般的な通信教育は、学校の授業の進度に合わせて毎月教材と課題が届き、その内容を勉強していきます。
このような方式を「学年方式」といいます。
対してすららが取り入れている「無学年方式」とは、最初から小・中・高校で学ぶ一定の範囲の内容を公開していて、学習の内容ごとに、学校や学年や進度に関係なく自由に学習できる方式です。
「無学年方式」のメリットは、苦手なところを下の学年までさかのぼったり、得意な科目は先に進んだり、子どものペースにあわせて学習できることにあります。
この「無学年式」を実現するのが「体系学習」の仕組みです。
体系学習とは、科目の中のある単元を、学年に関係なく串刺しで学習するスタイルです。
例えば中学の数学で学ぶ「代数」「関数」「図形」の3つは、学校の教え方では学年で各単元の学習範囲が決まっているところを、「代数」の体系・「関数」の体系・「図形」の体系に沿って学年に関係なく学習していきます。
すらら公式サイトにある中学数学の図を見ると、体型学習のイメージがよくわかります。
小学校算数の体系学習の図はこちら。
言われてみればなるほど!で、学年ごとに内容が途切れてつまづいてしまった子どもには、助けになることでしょう。
「人間ゼロ」の学習教材
「人間ゼロ」とは、教材の画面の中に教師役で登場するのがアニメのキャラクターだけで、人間が一切登場しないということです。
人とのコミュニケーションが苦手だったり、大人に不信感があったりする子どもでも、安心して学ぶことができます。
「すららコーチ」が親をサポートしてくれる
主に現役の塾の先生が「すららコーチ」として、親を支えるサポーターになります。
塾での経験を活かして1人ひとりの特性を理解し学習計画を立て、メールやライン・メッセンジャーを通じて、アドバイスを伝えてくれるとのこと。
わが子が発達障害(グレーゾーンを含む)だったら、ママ友など親しい間柄ではなかなか細かく正直には相談できないものだと思います。
そんなときでも一人で悩まないで大丈夫かと思うと、安心ですね。
不登校でも自宅学習で出席扱いにできる仕組み
実は現在、IT等を活用した自宅学習で出席扱いにできる正式な制度があります。
すららのホームページを見るまで、この制度のことをまったく知りませんでした。
すららは、自宅学習で出席扱いにできる制度で認められるIT教材の要件を満たしていて、学校に認めてもらうサポートもしてくれるとのこと。
わが家の息子の幼稚園時代の友人にも、小学校で不登校になってしまった子どもがいます。
たまに妻がそのママの相談にのっていますが、話を聞くとなかなか深刻です。
さっそく妻を通じて、すららのことを伝えることにしました。
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すららの料金
毎月の料金
毎月払いの料金です。
小学コース 小1~6 全範囲 | 小中コース 小1~中3全範囲 | 中高コース 中1~高3全範囲 | |
---|---|---|---|
3教科 国・数・英 | – | 8,800 | 8,800 |
4教科 国・数・理・社 | 8,800 | – | – |
5教科 国・数・英・理・社 | – | 10,978 | 10,978 |
少しお得になる4カ月継続コースがあります。
小学コース 小1~6 全範囲 | 小中コース 小1~中3全範囲 | 中高コース 中1~高3全範囲 | |
---|---|---|---|
3教科 国・数・英 | – | 8,228 | 8,228 |
4教科 国・数・理・社 | 8,228 | – | – |
5教科 国・数・英・理・社 | – | 10,428 | 10,428 |
教科は、3教科・4教科・5教科のセットで、1教科だけを選ぶことはできません。
他社との比較
中学生の5教科セットでの毎月払いの月額を他社と比較します。
教材 | 中1 | 中2 | 中3 |
---|---|---|---|
スタディサプリ | 2,178 | 2,178 | 2,178 |
デキタス | 4,400 | 4,400 | 4,400 |
ポピー | 4,800 | 5,000 | 5,100 |
進研ゼミ(オリジナル) | 6,980 | 7,190 | 7,980 |
進研ゼミ(ハイブリッド) | 7,670 | 7,800 | 7,980 |
スマイルゼミ(標準) | 8,580 | 9,680 | 10,780 |
Z会(タブレット) | 9,900 | 10,900 | 13,800 |
スタディサプリ(個別指導) | 10,780 | 10,780 | 10,780 |
すらら | 10,987 | 10,987 | 10,987 |
Z会(テキスト進学) | 12,900 | 12,900 | 18,100 |
Z会(テキスト特進) | 12,900 | 12,900 | 20,700 |
スマイルゼミ(特進) | 15,840 | 16,940 | 18,040 |
不登校や発達障害のケースに手厚い分、大手の進研ゼミやスマイルゼミよりも若干割高です。
家庭で準備するもの
すららで学ぶために家庭で準備するものは、パソコン(Windows or Chromebook or Mac)かタブレット(iPad or Android)と、安定したインターネット接続環境です。
スマホは非推奨です。
学習するためのおすすめの機器は、中学生は将来のCBT(Computer Based Testing コンピュータを使った試験方式)を見据えてパソコンを、小学生はタブレットとのことです。
すららのメリットとデメリット
メリット
すららのメリットをまとめると、「無学年方式の対話型教材」で「不登校」や「発達障害」のサポートがあることです。
特に、不登校でも出席扱いにできる制度の親へのサポートは心強いポイントです。
デメリット
デメリットに感じるのは次の点です。
- 基礎学力の向上に注力しているため、入試の対策やサポートがない
- パソコンかタブレットでインターネット回線を使うので、遊んでしまわないか心配
入試の対策以前に、すららで少しでも勉強を好きになってもらったらOKとし、入試対策は他の手段で補えばいいでしょう。
ネットで遊んでしまわないかの心配は、すららの勉強をリビングでしたり、時には親子で一緒に勉強したりすることで対策しましょう。
比較すべき他社は?
不登校や発達障害の心配がないなら、「デキタス」の検討がおすすめです。
全国に学習塾を展開する「城南進学研究社」が運営する、アニメを使った通信学習教材です。
\ 公式サイトはこちら /
すららがおすすめな人は?
通信教育の他社と比較してすららがおすすめなのは、「不登校」や「学習障害」など、何らかのトラブルがある人です。
これまでいろいろと各社の通信教育を見てきた中で、特に「無学年式」+「体系学習」と「親への学習サポート」は他社にないすらら独特の特徴です。
すららの仕組みがもっと広がれば、だれにも相談できずに悩むご家庭の力になると、率直に感じます。
以上、通信教育「すらら」の料金・特徴とおすすな人の情報でした。
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