息子がソフトテニスの少年団に入り、1年がたちました。
私も親コーチとして手伝いをはじめて8ヶ月。
全くはじめての子に教える機会も出てきました。
ソフトテニスについて、自分なりにいろいろと本や動画で研究してはいるのですが、市販の本はどれも主に中学生以上が対象です。
そこに、『ジュニア・ソフトテニス とっておき!練習ドリル』を発見しました。
ラケットをはじめて持つ小学校低学年生からの指導法や練習方法が詳しく載っていて、とても勉強になります。
さらに、東京工業大学名誉教授の石井源信先生の特別コラム「ジュニアソフトテニスを支える指導者・保護者の皆さんへ」が、どのスポーツにも共通する、小学生の指導者と親に学びがある内容でした。
(参考 石井源信先生の研究室のホームページにあるプロフィール )
以下にこのコラムの内容を、抜粋して紹介します。
指導の心得
①教えすぎない
子どもは見て模倣し学び想像する力がある。
「指示待ち症候群」は問題。
「自ら主体的にやる練習」を目指す。
②鍛えすぎない
「燃え尽き症候群」や「スポーツ障害」の恐れ。
③結果にこだわりすぎない
「勝者の優越感、敗者の劣等感の助長」「マナーやスポーツマンシップに反する行為」「相手を押しのけてまで勝とうとしたり、負けることを恐れて競争から回避する態度」という弊害がある。
④評価しすぎない
「自信喪失」や「自信過剰」につながる。
⑤期待しすぎない
子どもにも意志がある。
「保護者はプレッシャーを与える存在でなく、子供に安心感や信頼感を与える存在であり、心から、そして陰ながら応援するサポーターでありたいものです」とのこと。
指導の具体的ポイント
①人間はほめられてこそ伸びるもの
②欠点を指摘することで苦手意識を植えつけない
③失敗したとき落ち込まないよう指導する
「失敗は成功のもと」!
何を教えるべきか
①いかに好きにさせるか
「好きこそものの上手なれ」
②いかに努力させるか
「努力は天才を作る」
③ライフスキル(生きる力)を身につけさせる
集団の中での個のあり方。
仲間を大切に、他人に共感する力。
熱心になると、まわりが見えなくなる
石井先生は、
「そんなことはわかっている」と言われるかもしれません。しかし、人間熱心になり、一生懸命になると、まわりが見えなくなることがあります。警告として心のどこかに留めておいてもらえればと思います。
と書いています。
その通りだと痛感する、今日このごろです。
まとめ
最後に、石井先生は「子どもは指導者を選べない」ことを心しておきましょうと言います。
締めくくりは、フランスのサッカー元ワールドカップ監督のロジェ・ルメールのことばです。
「我々は学ぶことをやめたとき、教えることをやめなければならない」
親として、スポーツだけでなく勉強や生活のすべてにおいて、ぐっとくることばです!
以上、『ジュニア・ソフトテニス とっておき!練習ドリル』から、小学生のスポーツを支える指導者と保護者へのアドバイスの紹介でした。