『大局観』羽生善治著 に学ぶ 忘れることの大切さ


将棋の竜王戦の第5局、豊島将之竜王対羽生善治九段が、昨日終わりました。

結果は豊島竜王の勝利で、通算4勝1敗とし竜王防衛です。

羽生九段はタイトル獲得通算100期という大記録がかかっていましたが、達成できませんでした。

終局の場面の羽生九段の姿に思うことがありましたので、書いておきます。

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『大局観』にある「ミスをどうやってリカバリーするか

昨日の対局の最後、豊島竜王の一手に11分考えたあと、羽生九段は次の手を差さずに投了します。

そのときに、羽生九段の著書『大局観 自分と闘って負けない心 (角川新書)』にある「ミスをどうやってリカバリーするか」というパートの、次の内容を思い出しました。

もしもそこでミスをしてしまったら、どうすればいいのか――。答えは二つある。

一つは、悔やんでも仕方がないので、それまでのことはすべて無にして、「自分の将棋は次の一手から新たに始まる」と思うことだ。

もう一つは、忘れることである。これが一番の策と言えるだろう。

私は、どんなにひどいミスをしても、すぐ忘れるようにしてきた。おかげで最近は、努力しなくてもすぐ忘れられる。どうであれ、次の一日は、始まるのだ。

将棋に限らず日々の生活のなかでも、一つの選択によって極端にプラスになるわけでもないし、取り返しのつかないマイナスになるわけでもない。

地道にプラスになるようなちいさな選択を重ねることで、いつか大きな成果に至るのではないかと思っている。 (p51)

羽生九段が使った最後の考慮時間の11分は、逆転の手段を考える時間だったのではなく、この負けた将棋を今日で忘れ次の一手を新たに始まるための時間だったのではないでしょうか。

7冠独占から無冠になっても またタイトル挑戦者になる強さ

羽生九段は私より2歳年上の1970年生まれで、19歳の1989年に初のタイトルとして竜王を獲得しています。

当時私は高校生で将棋部に入っていて、若きヒーローの活躍に心躍らせていたことをよく覚えています。

その後初タイトルの竜王は1期で失いますが、1991年に棋王位を獲得し、1996年に将棋界の当時の7つのタイトルを史上初めて独占。

タイトルの保持は、2018年に無冠になるまで27年も続きました。

今回の竜王戦は、無冠なってから初のタイトル挑戦です。

無冠になったあとにズルズル負け込んでしまうのではなく、またタイトル戦の挑戦者になるまで勝ち抜き、50歳にして30歳の豊島竜王と対決する羽生九段の強さの一端を、この投了シーンに感じました。

そして今回の竜王戦の負けを忘れることで、また羽生九段の次の一日を始めてくれるのだと思います。

「忘れること」の学び

この羽生九段の姿を見ると、私はどうもミスを忘れることが苦手なようです。

あのときこうしていれば…と、いつまでもミスを引きずってしまいがちです。

この一週間ほどいろいろと迷うことがありブログを書けなかったのですが(汗)…、いったんきれいに忘れて、仕事やブログも「次の一手から新たに始まる」と考えることにします。

以上、将棋の羽生善治九段の著書『大局観 自分と闘って負けない心 (角川新書)』からの学びの紹介でした。

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