スピッツの新曲『優しいあの子』が、放送中のNHKの朝ドラ「なつぞら」の主題歌になっています。
さっそくiTunesで買いました。
やさしいメロディーで、なつかしい歌声です。
スピッツは20代にカラオケでよく歌いました。
『ロビンソン』『涙がキラリ☆』『チェリー』『冷たい頬』。
昔好きだったアーティストが、こんなふうにまた注目されると、なにかうれしいですね。
昔をなつかしんで、久しぶりに『チェリー』を聴いていると、突然に、子育ての名曲に聴こえてきました!
まず、いきなり冒頭から、
君を忘れない 曲がりくねった道をゆく 生まれたての太陽
これって、子どもが生まれたときのこと!?
「曲がりくねった道」とは、子どもの人生!?
二度と戻れない くすぐりあって転げた日
子育ての時間もあっという間に過ぎていきます。
過ぎた日は戻ってきません。
想像した以上に 騒がしい未来が 僕を待ってる
親にとっても、子どもにとっても、騒がしい未来です。
そして、私にとって極めつけは、
“愛してる”の響きだけで 強くなれる気がしたよ
ささやかな喜びを つぶれるほど抱きしめて
わが家の小5の息子にいま面と向かって「愛してる」なんていったら、ドン引きされるでしょう。
息子が夜寝てから、こっそり、寝顔を見て、頭をなでて、ニヤニヤしながら、小さく「愛してるよ」と言っています。
自分自身が強くなれるような気がします!ささやかな喜びです!
『チェリー』はラブソングのはずです。
どうしてこんなに、親の気持ちとぴったりなのでしょう。
若い頃は、こんなふうには全く感じませんでした。
恋人であれ、子どもであれ、人を想う気持ちは、ことばにすると同じなのでしょうか。
考えると、深いです。
しばらくは息子と車に乗る時に『チェリー』をかけて、こっそり楽しんでいたいです。
▼『チェリー』のシングル盤発売は1996年4月。もう20年以上も前とは。