「スポーツ好きの子どもに親はどう関わる? 見守るかスパルタか 一流スポーツ選手27人の事例集」の記事を全面的に見直すため、「天才は親が作る」と「天才を作る親たちのルール」を読み直しました。
再読してあらためて、この2冊は子どもに愛情を注ぎ込んだ親たちの証言が詰まった実録集で、参考になる具体的なエピソードが満載だとわかりました。
本の中からこれまで別の2つの記事に、井上尚弥選手(ボクシング)の両親の言葉からの学びをまとめています。
今回は井上選手以外の親の、心に留めておきたい言葉を紹介します。
「好きこそものの上手なれ」。好きかどうかというのが絶対的な才能で、感性なんていうのは二の次ですから。
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僕は親馬鹿だから、叱ることはあっても怒ることはなかった。ただ怒鳴り上げるだけの馬鹿な親にはなるまいと思った。親馬鹿と、馬鹿な親は違うんです。
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子供の立場になって考えたり行動するのが親馬鹿で、自分の考えに子供を抑え込もうとするのが馬鹿な親。
-丸山茂樹 父
とにかく僕が注意していたのが、野球をやることでイチローが、父親から教えを受けているというプレッシャーを感じていないか、あるいは僕のアドバイスを強要と捉えていないかという点でした。僕が最も恐れていたのは、僕が原因で野球が嫌になってしまうことだった。子供の夢が、親が原因で潰れてしまうほど、親として悲しいことはありませんからね。
-イチロー 父
(宇佐美の4歳上の兄がサッカーを辞めたいと言い出して)プロになれるかもしれないと僕が期待してしまったため、練習や試合の後に、できなかったプレイを厳しく追求しました。口やかましい嫌な親父だったんだと思います。その一件以来、僕はサッカーについて口出しするのを一切やめた。そんな苦い経験もあり、貴史はのびのび育てました。末っ子になって初めて気がついた子育て方針です。
-宇佐美貴史 父
親の期待が過大になっても子供を潰してしまう。ゴルフは勝ってもたまたまなんです。だから僕は花奈が勝ったら鼻をへし折り、負けたらよいしょ。親が勘違いしてはいけません。
-永井花奈 父
親は先に立って引っ張るのではなく、後ろから後押ししてやればいいんです。だから高校を選ぶ時も、推薦をいただいたところは妻と面接に行って来ましたけど、でもそれは指示するためではなく、息子が迷った時に正しい助言をしたいと思ったから。
-松坂大輔 父
まず本人の気持ちを尊重。子供の頃からずっとそういう考えで子どもと接し、「おまえはどうしたいんだ。いいんじゃない、やってみろ」と言って来ました。親が引っ張るより、後からついていけばいいと思いますね。いつも見ていれば、方向がずれそうな時が分かりますから、そんな時に大人の知恵で是正してやればいいんです。
-川口能活 父
技術は中学、高校でも習得できる。小学校時代は何より野球の楽しさを教え、仲間の大切さを認識させることが大事なんです。
-藤浪晋太郎 父
娘が夢を持った以上、その願いを後押ししてやるのが親の役目。親である私が、先に音を上げるわけにはいかなかったんです。
-石川佳純 母
子供と一緒に汗を流すというチャンスは滅多にないじゃないですか。息子も一生懸命だったので、私もそれに応えたかった。
-加藤陽一 母
子供と、ティーバッティングをしながら真剣に向き合うことが楽しかったんです。私のほうが楽しませてもらっていたのかも。ですから、息子に「やろう」と言われて断ったことは一度もないですね。
-井口資仁 母
以上です。
息子の小学校生活も残り半年。
次は中学での部活が待っています。
今後やってくる岐路に思い出したい、金言集になりました。
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