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『約束』水谷修著 感想:悲しい実話

約束』は、夜回り先生として有名な水谷修先生の関わった、夜の世界に迷い込んだある少女とその家族の実話です。

家族だからこそ、お互いに深く傷つけたり、本気でぶつかる。
けれど、逆に不幸にも立ち向かえる。

そんな物語です。

子育てに迷いやうまくいかないことがあったとき、何かヒントがある、忘れずに読み返したい一冊となりました。

幸せなはずの家族に育ったある少女が、小学校受験、中学校受験と失敗し、母親の

「あんな学校まで落ちるなんて、あんた、いったい誰の子なの!」

という言葉に傷つき、公立の中学で荒れてしまいます。

親としてなにげなく言ってしまいそうな一言で、怖いですね。

この本から特に学んだ内容は、以下の部分です。

子どもへの本当の愛情とは、いつもそばにいて、守ってあげることです。

ギュッと抱きしめるだけで、子どもには十分通じるものなのに、君のご両親は誤解していたようです。ご両親は、いつも頭で君の幸せを考えていたのでしょう。その結果、ことばという刃で君を傷つけました。

ご両親からの押しつけの愛情は、君にとっては、とっても迷惑なことだったと思います。(p78)

自分の幸せは、自分の力でつくらなくてはなりません。

自分の人生は、自分の足で歩かなくてはなりません。(p88)

また本の中で、水谷先生が少女を保護したその夜にはじめて母と姉と一緒にお風呂に入ったり、両親と川の字で寝たという場面が出てきます。

そこではこうあります。

誰も何もしゃべらないのに、こころが通じ合っているって、実感できた。(p74)

この場面を読み、『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』の中の、

「主体的な人にとって、愛は動詞である。愛は具体的な行動である」

という一節が、頭に浮かんできました。

『7つの習慣』のこの部分は、これまで何度読んでも実感ができませんでした。

一緒にお風呂に入ったり、川の字で寝たりして、こころが通じ合う実感をしたこの場面が、「愛は動詞である。具体的な行動である」の意味の一つかと感じます。

この本で考えさせられた「家族」というテーマは、私の今の仕事でも重要です。

医療や福祉系の採用面接では、よく家族構成を聞かれることがあり、その対策として、学生の生い立ちを聞く機会があります。

学生の語る内容は、ふつうの会社員の子、片親(離婚や死別など要因はさまざま)、児童養護施設にいる子、また、学生本人が子持ちやシングルマザーといったように、まさに十人十色です。

学生の十人十色の現実を目の前にすると、子どもが道を誤ることは遠い世界のことではなく、何かのきっかけで、誰もが迷路に迷い込むこともあることを実感します。

この本に描かれる実話の最後は、ハッピーエンドではありません。

読んでいて、久しぶりに大泣きしました。

涙腺の弱い方は、人前で読むのは要注意です。

以上、水谷修先生の著書『約束』の紹介でした。

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