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伝記『スティーブ・ジョブズ』でiPhone誕生の物語を楽しみ 人生の考え方を3つ学ぶ

スティーブ・ジョブズ 講談社+α文庫

積ん読だった伝記『スティーブ・ジョブズ』(講談社+α文庫版)を、一気に読んでみました。

 

この本の特におもしろいところは、スティーブ・ジョブズという人物の伝記を通じて、パーソナルコンピューターから現代のiPhoneやiPadまでのデジタルツールの誕生の物語が詳細に描かれていることだと思います。

登場人物も、マイクロソフトのビル・ゲイツ、オラクルのラリー・ネルソン、グーグルのラリー・ペイジなどスター揃いで、まるでスリリングな歴史小説を読んでいるかのようです。

 

特に私は、社会人になった少し後にiMacが発売され、その後にiTunes、iPod、iPhone、iPad、iCloudという製品やサービスの誕生を同時代に見てきた世代なので、自分の実体験を含めて当時を振り返ることができます。

iMac発売当時、会社の寮のマンションで同居の先輩が買ったのを見せてもらい、会社の無骨なパソコンとの違いに驚いたこと、Windows版iTunesが出たので持っていたCDをすべてパソコンにリッピングしたこと、iPodのCMを見て欲しくなり歴代iPod nanoを3台買ったこと、auがはじめて出したアンドロイド機でスマホデビューしたがiPhoneに乗り換えたこと、などを懐かしく思い出しました。

 

そして、人々の生活や業界を一変させるこのような製品がどのように生まれたのか、またなぜソニーなどの他社ではできなかったのか、というドラマをこの本で味わえます。

この本を読んであらためて振り返ると、今の生活に欠かせないパソコンも、スマホも、音楽をインターネットを通じてデータで買える仕組みも、グーグルフォトなどのクラウドサービスも、原型はスティーブ・ジョブズという一人の人間が世に生み出したものかと思うと驚きです。

そんなジョブズの思想や考えを表す言葉が、この本にはあふれています。

その中から、特に自身の仕事や生活にいかしたいものを三つ紹介します。

 

文系と理系の交差点に立てる人にこそ大きな価値がある

 

Ⅰ, p15より。これはポラロイド社のエドウィン・ランドの言葉で、ジョブズはそういう人間になろうと思ったと語るシーンが出てきます。

この本の最後にも、「文系と理系の交差点、人文科学と自然科学の交差点という話をポラロイド社のエドウィン・ランドがしているんだけど、この『交差点』が僕は好きだ。魔法のようなところがあるんだよね(Ⅱ,p543)」というジョブズの言葉の紹介があります。

前に『文系?理系?人生を豊かにするヒント」を読んでから、文系と理系の融合が人生や子育ての大きなテーマとなっています。

関連記事>>>息子が文系か理系かを決める前に 私の反省から注意したいこと

山口周さんの『ニュータイプの時代』や『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 』にも共通する考えです。

関連記事>>>就職氷河期世代の生き方を考える本その4 『ニュータイプの時代』(山口周)~「20世紀的優秀さ」の終焉

ジョブズも文系と理系の交わるところと大切にしたからこそ、iPodやiPhoneが生まれたことがこの本でわかります。

「文系と理系の交差点」は、これから生涯考えていきたいテーマの一つです。

 

長続きする会社は自らを再発明する

 

Ⅱ,p77より。これは、アップルを追われたジョブズがまたアップルに戻る際に、退任させる予定の取締役が話した言葉で、ジョブスはこの話にうなずいていたそうです。

現実のアップルも、パーソナルコンピューターからiPod、iPhoneへと売上の中心となる製品を変化させてきました。

この言葉を読んでハッとしたのは、「ブログも長続きさせようと思ったら、自らを再発明しなければならないんじゃないか」ということです。

まだ具体的な手段は思いつかないのですが、このブログを長続きさせるために、「自らを再発明する」ことを考え続けるつもりです。

 

自分で自分を食わなければ、誰かに食われる

 

Ⅱ,p245より。ジョブズは「共食いを恐れるな」を事業の基本原則としているそうです。だから、「iPhoneを出せばiPodの売り上げが落ちるかもしれない、iPadを出せばノートブックの売り上げが落ちるかもしれないと思っても、ためらわずに突き進む」とあります。

ジョブズの後継者のティム・クックも、「アップルには、損益計算書を持つ『部門』はありません。会社全体で損益を考えるのです」とこの本で語っています。

私がこれまでに働いた二つの会社はどちらにも事業ごとの損益がありました。特に一社目の日用品メーカーでは、他の部門が自分の部門と同じような事業をすると複雑な思いを抱きました。

今思い返せば、現実は「自分で自分を食わなければ、誰かに食われる」という言葉の通りです。

身近な事例としても、例えばユニクロやヨドバシカメラが通販事業にどこまで力を入れるかなど、注目して見ていきたいところです。

 

以上、『スティーブ・ジョブズ』を読んだ感想まで。iMacやiPhoneの発売当時をリアルタイムで見てきた世代が、純粋に物語として楽しめる伝記でした。