良品計画前会長の松井忠三さんが、『無印良品のPDCA 一冊の手帳で常勝経営を仕組み化する!』という本で、手帳についての考え方や能率手帳の使い方を詳細に書いてくれています。
この本から学んだことを紹介します。
考え方、使い方
- 1992年からずっと能率手帳を使用。
- 手帳の種類を毎年変えてしまうと、比較が簡単にできなくなる。
- 手帳の3つの利点
「統一性」様々な情報が同じ体裁の手帳の決まった書式に収められている。
「連続性」日々の情報が切れることなくつながっている。
「記録性」過去と比較できる。 - 「書けることが限られている」から、重要な情報が凝縮する。
- ノートのようにどんどん冊数を増やせると、どこに何を書いたかわからなくなる。
- 左ページでスケジュール管理。右ページで情報をメモ。
- シャープペンシルで書き込む。色は加えない。
- 事実のみ書き込む。感情のようなことは一切書かない。
- 手帳は「思考の基地」
- 事実だけがスッキリ並んでいるから、そこをベースとして思考を繰り広げられる。
- 紙面が足りない分はTo Doリスト用の付箋に書いて貼り付ける。
- 付箋に書くことは記録として残しておく必要のないこと。
- 後半のノートには気になったり印象に残った言葉などを書いておく。
感想
「事実しか書かない」「シャープペンシルを使う」という点が、『能率手帳の流儀』にある野口晴巳さんの使い方と全く違っていて興味深いです。
野口さんの場合は、「心の悲鳴」も書く、見られたら「恥ずかしい」ことを書く、消せないペンで書くと「強い心」が育つ、です。
松井さんの手帳をよく見ると「うたた寝」まで書いてあります。徹底して事実を記録しているのですね。
野口さんとの主な共通点は、「書けることが限られている」と「思考の基地」です。
野口さんも、限られた手帳のスペースで「重点化力」を鍛える、書く→振り返る→書く→振り返る、と書いています。
松井さんが強調する毎年同じ手帳を使う「統一性」のメリットは、私も能率手帳を10年以上使ってきて、ひしひしと感じているところです。
ところでこの本で松井さんは、シャープペンシル、消しゴム、付箋は無印良品のものを使うと書いています。
手帳だけは他社のものを使うところが、強いこだわりですね。
社長や会長になっても、愛用の手帳だけは譲れないと!
このような手帳の使い方で、どうやって無印良品でPDCAを回していったか、この本の中にわかりやすく書かれています。
『無印良品のPDCA』は、能率手帳の使い方を実例で学べる一冊です。
>>>松井忠三さんの著書はこちらです。
>>>野口晴巳さんの著書はこちらです。
>>>能率手帳ゴールドのチェックはこちらでどうぞ。
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